同居人トラブラブ
ぽとりひょん
たまる編
第1話 合格!
明日、俺は人生の
俺、
しかし、告白はできず、今日にいたっている。
もう1月、3学期、もうすぐ卒業なのである。
伸ばし伸ばしにしていた勇気を振り絞って告白を決意した。
当日、チャンスは二人きりになれる学級日誌を書く時だ。
一日は長かった、親友の
そしてチャンスは訪れた
「若宮さん!」
学級日誌を書いていた若宮は俺の声掛けに少し驚いたように顔を上げ
「はい。」
と返事をする
「若宮さんのことかわいくて・・・や、やさしくて」
緊張して用意していた言葉が真っ白になる
「とにかく好きです、付き合ってください。」
俺は失敗してしまったダメだと思う、若宮は真っ赤になりうつむく。
そしてしばらくして
「はい、お願いします。」
へっ、聞き間違いではと思い、
「そ、それは、OKということですか?」
俺は思わず聞き返すと若宮は
俺は思わず叫んでいた。
若宮はさらに顔を赤くし
「恥ずかしいから静かにして。」
とたしなめる。
若宮は学校で付き合っていることがばれると恥ずかしいというので、会話は
若宮に聞く
「高校どこ行くの?」
「私は
瀧脇高校は最初希望していたが学力でぎりぎりと言うことで、俺は希望を一つ下げていた。
しかし、若宮と同じ高校に通いたかった
「一緒の高校通いたいから瀧脇高校にする、明日、先生にも話すよ。」
「大丈夫?」
若宮は心配してくれる
「大丈夫!頑張るから。」
俺は一緒の高校へ行くことを決意する。
担任は俺の希望校の変更に心配したが押し通した。
親友の克樹は
「二人とも受かれば高校も一緒だな。」
と期待する。
恋は
両親は俺の
バレンタインには若宮がこっそりチョコレートを手渡してくれた。
チョコにはがんばれと書かれていた。
俺の心に甘い優しさが
そして試験当日、頑張ってやった、俺なりに手ごたえはあった。
高校の合格発表の日、俺は克樹と見に行った、若宮とは後でスマホで連絡を取ることにしている。
俺も克樹も合格だった。
喜ぶのもそこそこにスマホに連絡を入れる
「若宮だろ。」
克樹は突然言う
「えっ」
「お前ら隠しているつもりだったかもしれないが、みんな気づいているぞ、態
度から見え見えだったぞ。」
「ええっ」
「で、若宮さんはどうだった。」
俺は、
「もちろん合格」
「じゃぁ、若宮さんと合流しよう。」
克樹は呆けた俺を連れて若宮を探しに行く、この後、若宮は顔を真っ赤にすることになる。
この後、3人でファミレスへ行き、合格パーティーをすることになった。
俺たち中学生ではファミレスが精一杯である。
克樹が思い出したように言う
「合格発表会場にきれいな女の子がいたんだ、あの子同じ高校だといいな
ぁ。」
俺は、呆けていたのだが
「気がつかなかったよ、きれいだったの?」
と克樹に聞くと、若宮が割り込む
「間瀬君には私がいるよ、きれいな子の方がいいの?」
「若宮さんが一番に決まっているじゃないか。」
と俺は若宮をなだめる
俺が家に帰ると母は
「遅かったね、結果どうだった。」
「合格した。」
と答えると
「おめでとう、ご
母は喜ぶ、俺には合格で喜んでいるのか、ご馳走が無駄にならなくて喜んでいるのか分からなかった。
俺は2階に上がろうとする、2階には俺の部屋と父の
そういえばと母は思い出したように言う
「さっきまで
そして背が高く
俺はどうやって通学するのだろうと思いながら
「ふーん」
と気のない返事をした。
俺は春休みをウキウキと過ごすこととなった、なんといっても勉強づけの生活から若宮と存分に会えることになったのである。
高校生活用の
気づくとたまる、静香と呼び合っていた。
家の中では、新が一緒に住むことになった、我が家から高校に通うのだ。
考えてみれば我が家から高校まで歩いて20分位の近さだから同居するのは合理的である。
問題は、部屋をどうするかである、我が家は大きくないし、空き部屋もない。
俺は自分の部屋なら机をもう一つ位入れられるし、二段ベッドにすれば寝るところも確保できると提案したが両親に却下される。
俺はスマホで克樹に新と同居することになったことを知らせる。
「いとこの新だろ、背高かったから今頃、イケメンになってたりしてるかもな、若宮さん取られるなよ。」
俺は一言多いと思う。
結局、父の書斎が新の部屋に決まる、というより俺の部屋がだめなら父の書斎しか残されていない。
父の大切なコレクションは母が
俺は父に同情するとともに自分の将来を想像してしまう。
母はなぜか
「新ちゃんと同居楽しみね。」
と
俺は、高校生にちゃんづけはどうかと思ったが黙っておく。
4月1日、引っ越し業者が来て新の荷物を運びこむ。
4月2日、今日は新が来る日である。
俺は克樹の言葉を思い浮かべる、イケメンか、イケメンだと静香がなびいてしまうのではと不安になる。
母は
「新ちゃん今日から家族ねっ。」
と楽しそうにしている。
新が来るのは昼頃である。
チャイムが鳴る。
二人で出ると宅配便だった。
俺は人騒がせなとひとりごちる。
しばらくして、またチャイムが鳴る
今度は俺一人で応対する、ドアを開けるときれいな女の子が立っている。
へっ、俺が反応できず突っ立っていると
「たまる、久しぶり。」
と言うが、こんな美人に記憶はない
「どちらさんで?」
思わず言うと、玄関に出てきた母に頭を殴られる。
「新ちゃんじゃないの、忘れたの?」
俺は混乱する、新は男のはず、彼はスカートをはいていた。
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