私メリーさん。復帰したの。

……ふう

久しぶりに舞い戻ってきました。


いやあ、とりあえず例の夢に関しては打ち止めで。

あれほんとにだめだ。私のSAN値ゴリゴリ削られる。


まあそんな事は置いておいてですよ……!



「きました!プチアプデ!」


そう、そうなんです、私が休んでいる間にプチアプデがきました!

内容は『脳神経の負担を大幅に軽減・各種族の大幅強化』……こう聞くとよく分からないんですけどね。なんか凄そうだな〜程度しか……。


でも、蓋を開けてみるとヤバかった。

実質的私強化ですよこれ。えへへ。


そしてどんな強化なのかですけど〜……


なんと瞬間移動の強化!!今まで存在忘れてたけど!!中々に強いですよ!!

まず、前までは瞬間移動は文字通りただの高速移動でした。瞬間移動とは言ったものの、多分凄まじく動体視力がいい人だったら反応しちゃうんじゃないでしょうか。

早いと言っても弾丸よりは遅かったんです。

今明かされる衝撃の真実……ッ!なんちゃって。


コホンッ、しかし!この瞬間移動ですが、今回のアプデにより速度がupしました!というよりもスキルの内部AGI値が高くなったんでしょうか。

多分今の私はキ○トくんとかじゃないと反応できないと思います。


そして各種族の大幅強化ですけど……これもなかなかにヤバい。

いや、今の所大幅とは言えないんですけどね。

とにかく!固有能力である電話がデバフのみになりました。

『あれ?弱体化じゃない?』そう思っていた時期が私にもありましたね!!!


これヤバイですよ。

まず、複数人同時にデバフをかける事が出来るようになりました。それだけで割とヤバいんですけどね。

そのデバフって言うのが『ダメージ2倍』とか『恐怖』とかそんなのでして……。


ただ、一応バランスは取られてるみたいでかけられた人から半径15mほどの所までに居る人には自分の位置がバレちゃうみたい。

一瞬強調表示されて、そこからどっちかが死ぬまで気配を感じるってかんじだって。


多分これ本家再現なのかな。電話で「いま○○に居るの」で居場所がバレて、死ぬまで気配を感じるのは恐怖で何処からくるんだ……!みたいな。


とにかくかなり使える!

けど、やっぱり1対1特化なのは変わりないね〜。




「……あ」

そんなことを考えていると、ふと視界端に見知った顔が見えた。


「んあ……?あ!メリーさん!!」


「あの時のお兄さん?」

プレイヤー表示が緑だったので気付いた。

あの時からすごい服装変わってる……!


「お久しぶりです!体調大丈夫ですか?」


「うん、おかげさまで……!イベント前半しか参加出来なかったショックで体調崩しちゃったんだ」

半分本当、半分嘘。


「それは気の毒ですね……これからプチアプデの強化内容を試す為に森に行く予定なんですが、どうですか!」


「お!いきます!お兄さん……いや、"ニトクリス"さんで良いですか?」


「はい!もちろん!なんならニトでいいですよ!!」


oh......墓王……


「……じゃあニトちゃんで!あとタメでいいよ!」


「ちゃん……ま、まあいいでしょう!タメ語も了解!ボクもメリーでいい?」


「うん!よろしくねニトちゃん!」




📞






「そういえば、ニトちゃんの強化内容ってどんな感じだったの?」

きになる。純粋に。


「ボクのは単純に大剣の火力と固有スキルの扱いやすさが上がったよ、大剣って広範囲低火力だったからそれが修正されたみたい。運営放送では「よく考えたら大剣って高火力だよな……遅くて火力も低いのに利点広範囲と体力だけなの単純に劣化版魔法使い……」って言ってた。多分大剣は徹夜で最後の方に作ったんじゃないかなってボクは思ってるよ」


徹夜……徹夜ね……ふふふ

「ふふ、徹夜で……でもそうかもね、バーサーカー目指して大剣使い始めたらいつの間にかタンクになってたってのもよくみる」

実際、ニトちゃんもそうな気がするな。


「ボクはとにかく火力が欲しかったから大剣にしたんだけどね、流石に転職しようかなって思ってたところにこれだったから危なかった……っと、敵が来たよ、ウルフ3体」


やっぱり…………敵、ウルフかぁ。

「うん、気付いてる。じゃあニトちゃんからやっていいよ」


「ん、いいの?じゃあ遠慮なく〜♪」


えっなにかわいい。ウッキウキでウルフしばきに行くとこ以外は。



「さて、強くなった大剣の力……!見せてやろうぞ〜!」


「うおー!!!」

とりあえず乗っとこ


そんなこんなしているうちにウルフ一匹がニトへ走る。

もちろん気付いていたニトはそれに合わせ踏み込む、大剣は重い。その重さを利用してウルフへ攻撃をし、


「ギャンッ!」


ウルフが吹き飛んで行った。

しかしそのウルフの攻撃はブラフ、囮だったようで、別のウルフが更に攻撃を畳み掛ける。


「その攻撃もぉ……わかってるよ!!」


しかし流石にプレイヤー、そんな不意打ちですら大剣を利用して上体を逸らし避ける。

そのまま右足だけでバランスを取りながら全員ホームラン


「ギャオーー-ン……」


ウルフはお星様になったのであった。




「ぬお〜たのしい!!!」


「……これは……」

どういうこと……?

「え、斬らないの?」


「ボクの大剣は刃こぼれしやすいからね、あの程度なら斬るよりも殴った方が剣が持つんだ」


ほへ〜……

「ちなみに、火力が上がってる感じはした?」


「もちろん!!今までの比じゃないよこれ!!体感1.5倍くらい!」


おおすごい、元々大剣も低火力とはいえ高い方ではあったし、ニトちゃんの戦い方を見る限り技はあるから鬼に金棒かもしれない。


「……じゃ、次はメリーだね!」



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さくしゃです。わすれてました!!!!!!!土下座……。

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