私メリーさん。今VRMMOで遊んでいるの
朝霧 命/みている。@休止中
私メリーさん。これは1章なの。
私メリーさん。今準備中なの。
【dorydon online】
約5年ほど前、それはまだVRが視覚に聴覚、嗅覚しか再現出来ておらず、フルダイブには1歩及ばず、VR自体をやる人が年々減っていき、VRやVRゲームを開発していた企業は次々と潰れていくという状況が50年以上続いた…いわゆる低迷期でした。
そんな中発表されたVRMMORPG【DDO】。
もはや誰も見向きもしない発表───
のはずだったのだが……
「フルダイブを実現したゲームが今日発売……!」
そう、皆が待ちわびていたフルダイブ機能が実現されたらしい。
それも、味覚と触覚を同時に再現成功。運営が言うには「触覚を再現できるなら味覚も余裕」だそうで……。まあそれはそうなのかも知れませんが、脳への負担を極限まで減らし、誰でもゲーム空間に没頭出来るという訳の分からない事を成し遂げたんですよ…。
ついでに超コンパクトなメガネ型で、ARとしても使える。おかしいのでは……?
当たり前のようにえげつない事をやっていますね。ちなみに私もゲーム好きの端くれ……VRゲームは余程マニアックでなければほぼ全てやっている、いわゆる廃人です。
あ、大学は既に卒業していますよ。
仕事も数分で終わらせられる癖に時給換算ではなく、活躍度で見てくれる超コスパな超大企業に就けました。現状自宅警備員とほぼ変わりません。
あ、人気すぎてほぼ運だった。よかった。
今私の手元には例のVRMMOとそれを起動するための機器があります。合計で80万だった。多分、70年くらい前だったら「ゲームに80は高過ぎる!もっと値下げしろ!」とか言われていたのかもしれない…
ですが!これはもはやゲームではないのですよ!世界で初めてフルダイブを実現したゲームですよ!!研究の一貫として買う者も少なくないでしょう!!!
…スーッ……まあ金はあるしいいとしよう…うんうん………。
…っとと、そんなこんなしている内にお家に到着!それに、サービス開始まであと3時間じゃないですか!
お風呂に入ってご飯食べて、セットアップを終わらせたら丁度ログイン出来そうですね。
楽しみです……!
☏
全てヨシっ!
時間は14:58!!DDOのサービス開始は15:00!!ふーっ!てんしょんあがってきちゃ〜!!
さながら北〇の拳のヒャッハーさんの様なテンションだぜー!!
……今は2097年なので、大体114年くらい前のネタですか?未だに有名なの凄いですね〜……。
っとと!そんなこんなしてるうちにログイン出来るようになりました!!!
まずはキャラクリエイトですね!!
といっても、初のフルダイブということで弄れる場所は少ないみたいです。
身長とタトゥーなど、それと髪、目、肌色くらいですかね?
あ、声も微妙に弄れる。すごい!
………………
…………
……
最終的に【色白・銀目・銀髪・セミロング・153cm・首元に『白銀の紋章』のタトゥー】って感じになりました。
……まあ、このくらいでいいでしょう。
項目少ない割に時間かかっちゃいました。
ログイン戦争が無いのはいいですが、時間かかりすぎると置いてかれますし急がなければ。
あ、『白銀の紋章』って言うのは私の証です。
これでもゲーム界隈では有名な方なので、これさえ入れておけば可愛い子たちがいっぱい……ふへ……
っとと、違う違う、さっきも言ったばかりなのに立ち止まってしまった。はやく行かないと皆に先を越されてしまいますね。急ぎましょうか。
次は職業ですね。
名前よりも先に職業と見た目を選ばせるのはちゃんとした理由があるらしいですよ。
見た目は初めに選んだ方が案外その方の特徴が出るみたいです。
名前が最後なのはじっくり考えて欲しいかららしいですね。もっとも、こういったゲームをやっている方はコテハンあると思うんですけどね……。
ちなみに私のコテハンはメリーです。
本名が『
職業が中間なのは、もしAIおすすめの項目を選んだプレイヤーがいた場合、見た目から探すため的な感じらしいです。
ということで!今回はおすすめで行ってみましょう!
運営が言うには、おすすめを選ぶと超低確率でレア職業がになれるらしいですし!!!
ふふふっ!私の運を舐めないでくれたまえ!!努力はしたけど、ほぼ運で人生駆け上がってきたのだ!
いっけー!!!
『レア職業【怪異】が選択されました。怪異を抽選します。』
きちゃー!!ふふんっ!これが私の実力!!運も実力の内っていうしな!がはは!がは!
でも怪異か……それに、抽選とはなんぞや……?
あれか?八尺様とかてけてけとか、マニアックなところでいけばファンション・モンカールとかを選ぶよ〜!ってことですかね?
『メリーさんが選ばれました。初期装備として、【白いワンピース】【麦わら帽子】【電話型魔法書】を贈呈致します』
ふむ?メリーさんになったのね!奇しくも私の名前と一緒ですね〜……!!!ふふっふふふっ!なんかうれしいぞー!!ふふっ!
にしても白ワンピに麦わら帽子に電話!夏だなー!!!今冬だけど!!!夏だなー!!!!!
あ、でもこの服装って八尺様と被るんじゃね?感あるけどいいのかな?ちょっと心配だけど……まあいっか…。
───────────────────────
よし、名前を『メリー』にして……と!
実は、1個言ってみたかったやつがあったんですよ!!これの為だけにVRMMOをやっていたと言っても過言ではありませんでした!!ついに!ついに私の夢が叶います!!!
いきますよー!!!
せーの……っ!
「リン〇スタート!!」
☏
「……んぅ…暗い……?」
どうやら今まで寝ていた設定みたいです。
怪異も寝るんですね……。
睡眠で思い出しましたが、この世界は思考加速が働いており、DDO内での1週間は現実世界での1日になっているようです。
ヘルプを一読した所、スキルでも思考加速があると言っていましたが、それとは別物みたいです。
…とと、少し脱線してしまいましたね。
どうやらフィールドは夜の様子。
まだ
…起き上がってみますか。
<怪異【メリー】のチュートリアルを受けますか?>
当たりですね。
勿論YESです。
今のままじゃ何も分かりませんからね。
───YESを選択した瞬間、淡い闇色の光と共に影が意味のある形を形成し降臨する。
丸型、四角型、星型、犬型、クラゲ型……
様々な形を造り、造り、造りだす。
それは段々と人の姿を形造っていき……
……えっなんか明らかにやばいのが降臨なさったんですけど?
なにこれ、口裂け女?
えっ?なに、え?
さすがの天才頭脳でも困惑するけど……?
と困惑していると……
「あ〜……えっと…そろそろ大丈夫かしら……?」
うわー話しかけてきたよ…
なんか申し訳なさそうに聞いてくるのが心苦しい……
「…失礼しました。もう大丈夫です。」
と、一応落ち着いたので返しておく。
「あらそう、それならよかったわ……さて!始めても良いかしら?」
「えぇ。よろしくお願いします。」
始めるって、チュートリアルを始めるって意味でいいよね?
コミュ力最底辺だからちょっと不安だな……。
「では早速行かせていただきますわね。」
「まずは……────」
………………
…………
……
───────────数十分後───────────
「……以上で終わりになるわ。なにか質問は?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございました。」
「よかったわ。一応、設定からヘルプに行くと【ヘルパー召喚】っていう項目があると思うの。そこを押すと私が召喚されるから。ひとりぼっちで寂しい……って時でもいいから、とりあえず困ったら遠慮せず押してちょうだいね。」
「ありがとうございます。では、遠慮せず使わせて頂こうと思います。」
「えぇ、そうしてちょうだい!それじゃあまたね〜!」
「はい。また……。」
……スゥ〜……ふぅ〜……
おわったー!!!
つかれた!!!!ほんとに!!!いやまじで!!!!!
実戦をやったって言うのも一つの理由ではあるけど、そもそもメリーさん自体がレアでユニーク職ということで、かなり説明に時間がかかったみたいだった。
とりあえず纏めていこう。
・
現時点では中距離の瞬間移動が可能(戦闘エリアのみ)
イベントエリアでは、エリアの構造を分かっていないと瞬間移動が使えないみたい。
おそらく、ここはマップ埋めをしろってことだと思う。
そして、その性質上足がとてつもなく速い。
脳もその速さに付いてこられるように処理出来るようになっているみたいだった。すごい。
・攻撃には全て呪いの力が乗っている。
魔法、物理のような主の力が直接乗っていそうな攻撃に限らず、罠や弓など、自分の手から離れていても呪いは乗る。
この効果は任意でoffにできる。
・メリーさんはオールラウンダー。
魔法から素手まで、マジでなんでも出来る。とはいえその性質上、器用貧乏になるかも。
・相手にとって致命的になりえる部分を貫いたり切り落としたりすると " 大半 " は即死する(重要)
偵察、暗殺職でもあるので不意打ちが得意。急所はめちゃくちゃシビアなことが多いのでひたすら慣れろ。
・大体どんな敵にも勝てるメリーさんだけど、素早い職と盾職の人やエネミーとは相性が悪い。
急所を付けば1発とはいえ、動き回られたり防御力がかなり高いと厳しい。
メリーさんの武器は急所を付くことに素早く特化しているせいか大半が低火力の為、盾職には注意。素早い職は慣れれば楽。
・電話は楽しい。
一定間隔で電話をすると、相手にはデバフがつき、こっちにはバフがつく。
嘘をつくと逆になり、相手にバフがつき、こっちにはデバフがついてしまうため注意。
・バフ、デバフはレベルによって強化されていく。
等、色々ありました。
中でも印象深かったのは【メリーさんは怪異職の中での最上位職。理論上、極めたら何よりも強くなる。】という発言でした。
勿論、システム的な意味での上位職にならなければならないそうですが、上位職になるにはかなり厳しい進化条件をクリアしないとダメらしいですね。
ランダム職選択というのはある程度その人に合っている物が選ばれる為、かなりレア。
今までも豪運ばかりだったけれど、今回ばかりは本当に凄かったみたい。
具体的にいえば、宝くじの最高額を3連続当てるくらいのレア度だったとのこと。
まあそれはそれとして、ここの転移門に乗ると街へ移動するみたい。
早速街に行ってやろうかな!
いくぜー!!うおおおおー!!!!
───────────────────────
【あとがきのまえがき】
はじめに
もはや過去作終わらせる気無いのでは?ってレベルで作品を増やしています。私です。
だ、だってー!!しかたないじゃないですか!!VRMMO作品作りたかったんですよ!!しかたないですよね!!ね!!!うんうん、しかたない!!!
ということで新作です。色んな方の作品に影響されてるので見たことあるような展開多めかも。ゆるして……。
【ヒャッハーするとこ】
うーん、約110年前と約90年前!
ヒャッハーさんといい水素〇音といいリンクス〇ートといい、この子は本当に16歳なんでしょうか。私、気になります!!
あ、ご都合展開大好きなので主人公のリアルラックはカンストです。よろしくおねがいします。
【チュートリアルとか設定とかいろいろ】
種族チュートリアル以外のチュートリアル(基本的な操作とか)は既に終わらせてます。
読者側としての感覚は異世界小説に近い感じに読むと良いかもしれません。
また、小説として成り立たせるためには、ゲームとしては無茶な設定でも押し通すことがあるかもしれませんが、ご了承頂けると幸いです。よろしくお願い致します。
1話の終盤を書いている時点では設定が十分に出来上がっていないため、あえて飛ばさせて頂いたチュートリアルですが、いずれ番外編として投稿されると思います。申し訳ございません。
【あとがき】
あらためまして、私です。
『私メリーさん。今VRMMOで遊んでいるの』を見つけてくださった方、誠にありがとうございます。
先程も書いたように、まだ設定を練りきっていません。
その為、チュートリアル以降の設定やイラスト等は物語の完結後、近況ノートの方に公開すると思います。
イラストはTwitterの方で先行公開的なのをしている事があります。
あとがきで文字数稼ぎしてんじゃんとか思いながらも、今淡々と執筆しております。
なにやってるんだろう。
あ、これだけ言いたい。
1話は元々、1つ目の『☏』の所で終わるつもりでした。そして、こんな私には珍しく、3話まで書きためておりました。
ただ、今日(10/12 朝6:00頃)見返してみると思ってた以上に短かったので、もともと4話になるはずだったお話を執筆後、1~3話を全て1話に纏めました。
その為、起承転結が3つ入ってるように見えると思います(正直文を作るのは苦手なのも相まって起承転結があるとは到底思えない代物ですけど……)
多少違和感を抱えてしまうかもしれませんが、申し訳ございません。
あとがきがながすぎる。まだまだ書きたいこといっぱいありますし、割と不自然なところで止めちゃいましたが、さすがに長くなりすぎてるのでここで終わろうと思います。次回更新日は未定です。
次→10月16日 12:00
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