79 図書館
(図書館に生まれて初めてやってきてキョロキョロするギャルちゃんこと有紗とふつうに本を探すオタクちゃんこと真野)
「すごい……どっち向いても本だ」
「そりゃ図書館だからね。あった、月の勾玉三部作!」
「魔法学校シリーズみたいにわかりやすいイラストの表紙ではないんだね」
「うん、でも児童書だし、全体的にきれいなお話だよ。一巻の『月の勾玉』は神さまと女の子の恋の話で、二巻の『闇の勾玉』は……」
「あんまし言うなし! わかんないほうが面白いよ!」
「そ、そっか。ごめん。サクッと読めるし魔法学校シリーズと違ってもとから日本語だから文章の美しさを楽しめると思う」
「そういうもんなの? てか文章の美しさってなに?」
「なんていうかねえ……翻訳だと正確な意味が通じてなかったり、日本語に無理矢理訳して意味が変わってるところがあったりするから……」
「そっかあー! これ借りてみたいんだけど、カード作るのってお金かかる?」
「タダだよ。図書館のカードは知識の国へのパスポートだよ!」
「ヨッシャカード作ってくる!」
「アッ、身分証明書ある?」
「こないだ歯医者さん行ったから保険証入ってる!」
「それはよかった!」
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