45 浴衣

(プレタ浴衣のセールを見るギャルちゃんこと有紗)


(カラフルの洪水で目がチカチカするオタクちゃんこと真野)


「これマヤちゃんに似合いそう! 清楚なかんじ!」


(可愛らしくて清楚な浴衣を取り出す有紗)


「あぅ(衣紋掛け体型だから浴衣似合わんのよなあ、でもかわいい、値段も三千円)かわいいけどわたし肩めっちゃ出てるから」


「補正しちゃえばわかんないよ! うーむ、じゃああたしはイロチでこっち買おうかな!」


(真野に当てたのと色違いでド派手な浴衣を手に取る有紗)


「色違いだけでこんな派手柄になるの?!」


「不思議だよね、デザイナーさんのセンス面目躍如だ」


「うわあハイセンス。アリサちゃんならきっと似合うよ」


「マヤちゃんもぜったいこれ似合うって! 帯とヒモと下駄がついてこの値段、買うっきゃないよ! ってテレビショッピングみたいなこと言ってるな」


「えへへ、じゃあイロチで買っちゃう?」


「いいね! 夏の思い出いっぱい作ろう!」


「でもアリサちゃん浴衣二枚持ってなかった?」


「古いのは安いやつだから寝巻きにするー」


「そっか、浴衣って寝巻きだもんね」


「そうだよ、浴衣は1シーズン楽しむもの!」

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