44 バッグ
(デパートを慣れた様子で見て歩くギャルちゃんこと有紗)
(きょときょとしながら歩くオタクちゃんこと真野)
「マヤちゃん、バッグだけでもゴスロリのにしたら? せっかく隣町に遊びにきたのに通学カバンっていうのは惜しいよ」
「そうだね……あ、これかわいいしいっぱい入りそう」
(革のがま口バッグを手に取る真野)
「おーいいじゃん!なんかレトロでかわいい!」
「これくらいなら祖母にも褒めてもらえるかな」
「マヤちゃんのおばあちゃん、厳しいの?」
「ううん。激甘。でも奇抜な服装は好きじゃないみたい。洋服とか見せると『いいの買ってきたわね〜』って言ってくれる」
「そうなんだー。あたしの親、基本的にファッションには関わってこないから、なに着ててもなんも言われないよ」
「そっか、なんだか寂しいね」
「んー、でもそういう家だから校則ぶっちぎってバイトしてても叱られないんだよ。それにファッション以外は結構うるさいよ」
「なるほど。アリサちゃんち、楽しそうだよね。わたし友達の家に泊まったのこの間が初めて」
「そっか、えへへ。おっ、あっちでプレタ浴衣のセールやってる!」
「えぅ?!(い、忙しい!!)」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます