42 欲しいもの
(有紗の唐突なドール欲しい発言に震えるオタクちゃんこと真野)
(至って真面目な顔で電話するギャルちゃんこと有紗)
「あ、アリサちゃん。なんでいきなりドール欲しくなったの? こういうオタクっちい趣味、アリサちゃんみたいなオシャレな子には似合わないよ」
「んーん、小さいころ、ずっと着せ替え人形で遊んでて、食玩っていうの? ああいうのも集めたりしてそれで育ったから、なんかドールにも抵抗はなくて。それにマヤちゃんがお迎えしたドールさん、かわいいじゃん。関節とか動くんでしょ? ポーズつけて写真とか撮ったらぜったい楽しいよ。それにマヤちゃんのドールさんに友達が必要じゃん」
「あ、あぅ。気持ちは嬉しいけど、無理に買わせてるなら申し訳ないから、別に無理しなくても」
「だいじょぶバイト頑張ってるし! それにさ、マヤちゃんがドールさんの画像送ってくれてから、それ繰り返し見てる。単純に欲しいんだと思う」
「(ダメだこれはマジで沼落ちしている)じゃあ、近いうちに街まで行ってみる? わたしの家出が堪えたらしくて祖母がお小遣いくれたよ」
「うん! ついでに洋服も見ようよ!」
「わかった。じゃあ、また」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます