（返ってきた答案を見てニコニコするギャルちゃんこと有紗）

（対照的にいささかげっそり気味のオタクちゃんこと真野）

「マヤちゃん、なんか顔色よくないけどどーしたの？」

「見てよこれ。６５点！　この点数家族に見せたら怒られるんだろうなあ……」

「え？　６５点めっちゃいいじゃん、あたし赤点回避ギリギリだったけど充分うれしいよ」

「そうなの？　……ごめん」

「なにが？　別に赤点さえ取らなきゃなんだっていいじゃん。たぶんマヤちゃんが勉強楽しいよって言ってくれなかったら赤点とってたよ」

「えぅ？！（あんなので？！　あれで赤点回避したの？！　マジか？！）」

「よーし夏休みはどっか遊びにいこうよ！　そうだなあ……電車でちょっと遠くの街にあるファッションビルいこう！　たしかあそこゴスロリの服置いてるから、マヤちゃん買えばいいよ！」

「あぅ……（いや予算がありませんから……でもこのキラキラ目に文句つける勇気ないんだよなあ……）わかった、行ってみよう」

「よっしゃ！　あっでも予算……」

「……小さいころから貯めたお年玉貯金、崩していいか聞いてみる」

「新展開だ！　じゃあ、夏休みいっぱい遊ぼうね！」

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