264:ふわちゃんと筋トレオフコラボ!?(前編)
とうとうやってきた華さんとのオフコラボの日。
僕は指定された場所へ向かうと、そこには既に華さんがいた。
「優希くん、こんにちは」
「華さん、こんにちは!」
まず挨拶をすると、華さんは僕を中へ案内してくれた。
「ちなみにここって、前に皆とオフコラボした場所ですよね?」
「そうですよ、優希くんの誕生日を祝った時の場所です!」
「あの時はありがとうございました!
ちなみに今日は何をやる予定なんですか?」
「今日はですね、二人で協力しながらWee Fit Adventureの協力プレイモードで遊びましょう!」
華さんは両手を合わせながら笑顔で僕にそう言った。
Wee Fit AdventureはWee Fit RPGの続編とも言えるゲームで、一人で遊ぶRPGに対してなんとマルチプレイの要素も入れちゃったゲーム。
ネットワークで繋がって遊ぶことも出来るし、コントローラーを持ち込めば一緒に遊ぶことも出来ちゃうって事で一般の人だけでなく、ファミリー、カップルなんかにも人気の一作。
「でもこれ結構キツイって聞きましたけど大丈夫ですか⋯⋯?」
「だ、大丈夫です!私のかっこいいところ見せつけちゃいますからね!」
「ぼ、僕もがんばります!」
そして配信の準備を僕も手伝い、配信開始予定の時間になった。
♢
「みなさん、こんにちはー浮雲ふわりですー」
『皆こんにちは! 白姫ゆかだよ!』
「今日の配信はやるゲームの内容的に立ち絵とゲーム映像でのお届けになりますのでご了承くださいねー」
『一生懸命頑張るから応援よろしくね!!』
:ふわちゃんがちゃんとしてる⋯⋯
:ふわちゃん、ゆかちゃんの前だからって⋯⋯
:ゆかちゃんとオフコラボ出来て良かったね
「何でみなさんは私がダメ人間だと思ってるんでしょうかー」
『ふ、普段の言動のせいじゃないかな?』
「ゆかちゃんまで酷いですよー!
でも、今日は頼れるお姉さんって所を見せていくつもりなので覚悟しておいてくださいねー!」
『それって、覚悟する必要あるのかな!?』
:早速ぽんこつ感出てて草
:まぁいつものふわちゃんだな!ちょっと普通な!
「まぁそれは一旦置いておきましてですねー
今日やっていくゲームは⋯⋯Wee Fit Adventureですっ!」
『これ結構負荷が凄いって聞いたけど大丈夫なのかなぁ⋯⋯ボク、今から不安だよ⋯⋯』
「ゆかちゃんは最近よく運動してるそうですし?大丈夫だと思いますけどねー?」
『動きが違うと思うよ!?』
「⋯⋯はぁ、WCS、私も一緒に参加してみたかったですねー」
『ふわりお姉ちゃんは企業勢だし⋯⋯ね?』
「今から辞めましょうかね??????」
『正気に戻って!?!?』
:推しのために箱を捨てる女で草
:推しのためなら死ねるを素で行くなwww
:これがゆかちゃんガチ勢ですか
:ゆかちゃんの配信見るために転職したやつも実際おるらしいぞ
:怖っ
「とまぁ、冗談はここまでにしておいて、早速やって行きましょうかー」
『頑張るよー!』
そしてゲームを起動し、マルチプレイを選択すると、プレイヤー情報の設定画面が現れた。
「おっと、個人情報になりますし、ここの部分は一旦画面配信を停止しておきますねー」
『ボクなんかは見られても男だから気にならないんだけど、ふわりお姉ちゃんは恥ずかしいよね⋯⋯』
「そういえばゆかちゃんは男の子でした」
:草
:そういえば男の娘だったわ
:素で忘れてたんだが?
:声が可愛いからしゃーない
「とりあえず、私の入力は終わりましたのでゆかちゃん次どうぞー」
『うん、ふわりお姉ちゃんありがとう!
って、ふわりお姉ちゃんの情報見えちゃった⋯⋯』
「あっ、次へ押すの忘れてました!?」
『ふわりお姉ちゃん、ごめんね⋯⋯でいいのかな?』
「うーん、これはせきn」
:おおっとそれ以上は言わせないぞ
:言質取ろうとすなwww
:これはいけない
:責任たすかる
「チッ⋯⋯」
『今舌打ちしたよね!?』
「気のせいですよー?」
:あっはい
:ヒエッ
:ふぇぇ
:こわい
:怖E
「まぁ、この責任は後でゆっくり、じっくり取ってもらうとして⋯⋯」
『ボク悪くないよぉ!?』
:草
:そらそんな反応するわw
:ゆかちゃん可哀想w
:何もしてないのにwww
「それじゃあ早速やっていきましょうか!」
『う、うん!』
「夕方まで耐久、地獄のWee Fit祭りを」
『え?』
:????????
:ごめん何言ってるの
:夕方まで?
:まだお昼だよ???
:何時間やるつもりなの???
:ゆかちゃん壊れる
そして、二人が身体に大ダメージを負うのがほぼ確定した地獄の配信が始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます