242:WCSの選考会の会場に到着したよ★

 とうとうやってきたコスプレサミットの日本代表選考会の関東予選の日。


 本来なら中部の予選に出場したい所だったんだけど、もう既に終わった後だったのもあって今回は関東の予選に参加する事になっている。


 土曜日に予選があるのもあって、金曜日に学校が終わったら直ぐに準備をして東京へ前乗り。


 先輩も同じホテルに泊まるらしいから、一緒にご飯を食べに行こうか、なんて話をしていたけれど、流石に学校の後に移動があったのもあって、金曜日の夜は僕達は駅弁で済ませてしまった。


 代わりに選考会が終わったら何か食べに行く事になっている。


 折角東京に来たのもあるから、明日は少し遊んでから帰るのも良いかも。


 ⋯⋯最近頑張ってたから、少しくらい良いよね?


 そしてホテルのチェックインを済ませると明日に備えて僕達はすぐに眠りについた。



 朝になって起きた僕は、今日の選考会の衣装の最終チェックを行っていた。


 見た目に問題が無いことや、アクセサリーなども過不足がない事を再度確認。


 大丈夫だったのもあって先輩に準備が出来た事を伝えると、まずは朝ご飯に行こうと言う事になった。


「先輩、おはようございます!」

「優希くん、おはよう! 今日は楽しみだね!」

「はい! 本戦に進めるかは分からないですけど、精一杯頑張ります!」

「わたしも頑張るから、一緒に本戦行こうね!」

「はい!」


 そしてホテルの朝食ビュッフェでお腹を満たした僕達は、選考会はお昼過ぎからの予定なので、それまでは会場のイベントを見に行く事にした。


 荷物を持って会場へ向かうと、沢山の人が会場にはいた。


 今日はコスプレイベントのメインイベントとして選考会が行われるようで、まずはメインイベントの前に、僕達は着替えてその時間が来るまで楽しむ事にした。


 先輩と一旦分かれて更衣室で着替えた僕は、更衣室から出ようとした瞬間に、声をかけられた。


「も、もしかして、ゆかちゃん?」

『⋯⋯? えっと、その格好はもしかして⋯⋯石油王さん?』

「そう、そう! 覚えていてくれて嬉しいぜ⋯⋯!」

『石油王さんももしかして選考会に?』

「い、いや俺は普通にレイヤーとして地元のイベントに参加しに来たって感じだな⋯⋯

 と言うかそうか、ゆかちゃんって今日の選考会に出るのか⋯⋯」

『うん、そうなんだ!

 この衣装凄いでしょ! 一緒にペア組んでるHaruお姉ちゃんの手作りなんだよ!』

「へぇ、それは確かに凄いな⋯⋯ってあんまり邪魔してもあれだよな⋯⋯、もし良かったら写真一枚だけいいかな?」

『うん! いつもありがとね、石油王のお兄ちゃん!』

「ッ! こ、こちらこそ」


 そして近くにいた人に石油王さんとボクの写真を撮ってもらうと、満足気な顔をして石油王さんは別の場所へと歩いて行った。


『こんなところでもリス兄に会うなんてなんだか凄いかも⋯⋯』


 ボクはそんなことを思いながら先輩が来るまで待機していた。



【WCS予選】白姫ゆかについて語るスレ20【どこでやる?】


375:名前:石油王

おい!!!!!!

お前ら!!!!!

大変だ!!!!!


376:名前:名無しのお姉ちゃん

>>375

どうかした?


377:名前:名無しのお兄ちゃん

>>375

いきなりどうした


378:名前:世界の予言者

>>375

石油王どうした?

なんか重大な発表とかあったっけ?


379:名前:石油王

ゆかちゃんが⋯⋯ゆかちゃんが⋯⋯


380:名前:名無しのお兄ちゃん

>>379

いやだからゆかちゃんがどうしたんだよ


381:名前:名無しのお姉ちゃん

>>379

まずは一旦落ち着きなさいな


382:名前:変態淑女

来たら突然石油王が発狂してて笑っちゃった


383:名前:石油王

良いか、お前ら

今日都内某所のコスプレサミットの選考会に、ゆかちゃんが来てる


384:名前:名無しのお兄ちゃん

>>383

は?


385:名前:名無しのお姉ちゃん

>>383

OK、場所はわかったわ

今すぐ行くわ


386:名前:世界の予言者

俺遠いんだけど?


387:名前:変態淑女

間に合うかなぁ⋯⋯資金は余裕あるけど、時間がなぁ⋯⋯


388:名前:石油王

>>387

メインイベントの選考会は昼過ぎ14時くらいからだぞ


389:名前:変態淑女

>>388

今から向かうね


390:名前:名無しのお兄ちゃん

>>388

俺も行く


391:名前:名無しのお姉ちゃん

>>388

私も行こうかな?


392:名前:世界の予言者

お前ら皆、ずるくない?

俺も行きたいんだけど


393:名前:石油王

>>392

前会ったんなら良いだろ!


394:名前:名無しのお姉ちゃん

>>392

前のギルティは解除してあげるわね!


395:名前:名無しのお兄ちゃん

>>392

へへっ、都内住み最強伝説来たか?w


396:名前:変態淑女

>>392

写真は撮ってきてあげるから、安心してね!


397:名前:世界の予言者

>>396

くそ!!!ありがたいけど死ぬほど羨ましいいいいいいい!


398:名前:名無しのお兄ちゃん

んじゃ準備してすぐに向かうわ


399:名前:名無しのお姉ちゃん

私も向かうわね


400:名前:変態淑女

私もー


401:名前:世界の予言者

ちくしょおおおおおおおおおおおおお!!!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る