193:閑話(ふわちゃんとなのちゃんとコラボ!)

 今日は華さんとなのさんの三人でゲームのコラボをする事になった。


 遊ぶゲームはVpexで、いまなんじが主催する大会の練習をするみたい。

 僕はまだこのゲームを始めて間もないから上手く出来るかわからないけど、出来る限り頑張らないと!


 準備をして華さんとなのさんがいるVCに入ると二人が反応した。


「あっ、優希くんなの」

「優希くん、こんばんは!」

「あっ、なのさんに華さんこんばんは!

 今日はよろしくお願いします!」

「配信始まったら私達が先に優希くんの紹介から始めるから喋るのは少しだけ待っててね?」

「はい!わかりました!」

「それじゃ時間もいい感じだから始めるね。

 なのちゃんも準備は大丈夫?」

「勿論なの。

 いつでもいけるの」

「それじゃ始めますねー」



「みなさんこんふわりんー!浮雲ふわりと」

「聖曽なのなの」


:ふわちゃんこんばんはー

:待ってたー

:今日はゲーム配信だったよね?

:こんふわりんー

:なのちゃんもおはようなのー

:おはなのー


「皆さんありがとうございますー」

「みんなありがとなの」

「それで今日はお知らせしていた通りゲームの練習配信ですねー」

「いまなんじCUPの練習の為に今日はゲストを一人呼んでるの」


:誰だろ?

:先週はさくらちゃんだったよね?

:さくらちゃん完全に介護状態で笑った

:今週は誰だろ?


「それじゃあ呼びましょうかー」

「ゆかちゃんかもんなのー」

『はーい! ボクが今日ゲストとして参加させてもらう白姫ゆかだよ! ふわりお姉ちゃんとなのお姉ちゃんのリスナーさん、よろしくね!』


:ゆかちゃんきたあああああああ!!!

:ふわちゃんコラボ出来て良かったね...

:おぉ、ゆかちゃんなら強そうだし良いとこいけそう

:楽しみー


「と言う訳でゆかちゃんでしたー

 こうして一緒にゲーム出来るのは嬉しいですねー」

「なのも嬉しいの、それと今日はゆかちゃんの為に全力で頑張っていくの」

『ボクも頑張るから二人とも改めてよろしくね!』


「こちらこそよろしくですー

 そういえばゆかちゃんはランクマはやってるんですかー?」

『やってるよ! まだ金帯だけど⋯⋯』

「わたしも金帯なので大丈夫ですよー」

「⋯⋯なのはいま白金帯なの」

「そう言えばシステム上同一パーティの人の一番上のランク帯に突っ込まれるんでしたよねー?」

「本当に申し訳無いと思ってるの」

『ボク達が頑張ったらきっと勝てるよ!

 だからなのお姉ちゃん気にしないで大丈夫だよ?』

「うぅ⋯⋯ゆかちゃんは天使なの⋯⋯」


:ほんとこの二人ゆかちゃん好きだよな

:噂ではコミケでゆかちゃん本を買い漁っていたとか

:いやいやいや流石に無いでしょ

:それ噂じゃなくてスタッフが言ってたやつじゃん

:事実だったのかよ

:草


「なんだか不名誉な事を言われてる気がするの」

「奇遇ですね、私もですー」

『どうかしたの?お姉ちゃん』

「き、気のせいですよー?」

「そ、そうなの、気のせいなの」

「気を取り直して早速行きましょうか!」

「そ、それがいいの」

『うん!頑張るよ!』

「チャンピオン取るまで寝られま10なの」


:これは...

:フラグ立ったな

:草

:このゲームの白金帯は猛者揃いだからなぁ...


 そしてゲームを始めた三人はチャンピオンが取れるまで耐久配信をする事になった。


「あぁっ!相手当て感やばいです!」

「ああああああああああああ!!

 なののクソAIMなのおおおおおおおお!」

『お姉ちゃん達死ぬの早くないかな!?

 リスポーンシグナル取りに戻れるかな⋯⋯?』

「逃げても良いんですよー?」

「無念なの⋯⋯」


:初動で全滅しかけてて草

:相手がLv3アーマー持ってたのが敗因だったね

:アーマー不利って結構響くからなぁ


『もう少し⋯⋯敵はいない、かな?』

「足音は聞こえないの」

「案外いけそうですかねー?」


 そしてゆかがシグナルを取りに二人のデスボックスのあった場所へ入った。

 そして入った瞬間——


 そこにはガン待ちしている敵の姿が。


『待ち伏せはずるくないかな!?!?』

「性格悪いの⋯⋯」

「これは酷いですね⋯⋯」


:よくあるやつ

:これはひどいw

:草

:鬼かな??


「気を取り直して次行きましょうー」

「まだまだ始まったばかりなの」

『そうだね! ボクもっと頑張るよ!』


 そして初動で死んだり、中盤に交戦しては負けてを繰り返す三人達。

 気付けば配信開始してから三時間経過していた。


「あのー、そろそろ疲れてきたんですけどー?」

「なのも目がしょぼしょぼしてきたの⋯⋯」

『ボクもちょっと疲れてきちゃったかも⋯⋯」


:今日は猛者揃いだな

:相手にプロゲーマーいた時もあったしな

:このゲーム始まったばかりだからか、白金帯は強い人が多いな

:俺銀帯でずっと遊んでるわ

:白金帯はちょっと強すぎて萎える


「ちょっと気分転換に使うキャラでも変えてみますかー?」

「そうするの、誰か拠点防衛能力高いキャラ使うの」

『じゃあボクがもくおじ使うねっ!』

「なかなか渋いチョイスなの。

 なのは⋯⋯お医者さん選ぶの、ヒットボックス小さくてインファイトにも強いし結構強いキャラなの」

「じゃあわたしは、技師使いますねー」

「えっ、索敵要員はいないなの?」

「『あっ』」

「ま、まぁいいの⋯⋯最悪ハイドしながら建物に籠るの」


:編成が歪すぎて草

:これは酷い

:これでチャンピオン取れたら今度全員に赤スパ投げに行きます

:流石にきついっしょ

:今フラグ立ったな



 そして歪な構成のままスタートした今回、初動で被らず、アーマーもLV3まで強化出来たこともあり、当てずっぽうで安置になりそうな場所へ一気に移動を開始し始めた。


「この辺りが最終安置なら結構強いと思うの」

「そうですねー、後はこの建物の中に敵がいないかどうかですねー」

『とりあえず入っちゃうね?』

「はいー、カバーしますので安心してくださいねー」

『うん、大丈夫そうだしもくもく設置しておくね!』

「了解ですー」

「了解したの」


 そして運良く安置内に入った三人は敵に出会うことなく残り三部隊になっていた。


「⋯⋯次、安置外れましたね」

「早めに移動した方が良い気がするの」

『移動しちゃう?』

「⋯⋯移動しようなの」

「了解ですー」

『了解したよ!』


 そして安置へと移動を開始した三人、安置に入ろうかと言う所で建物内で争っている敵が居るのを発見した。


「めっちゃやりあってますねー」

「これ閉じ込めれたら面白いの⋯⋯」

『お医者さんのスキルで閉じ込めれたりしないのかな?』

「試してみる価値はあるの⋯⋯たまに置ける場所あるからチャンスは有ると思うの」


 そして敵が争っている建物の出入り口にスキルを使い、出入りが出来ないようにした。


「まず一箇所封鎖なの」

「まさか本当に置けるとは思いませんでしたねー」

『これは⋯⋯酷いね』

「でも出口はまだ二箇所あるの、そっちも塞がないとなの」

「スキル促進剤持ってますよー?」

「何個あるの?」

「八個ですねー」

『多すぎないかなふわりお姉ちゃん!?』


:何でそんなに持ってんのwww

:いや草

:持ちすぎwww


「じゃあとりあえず四個もらうの」

「どうぞー」

「⋯⋯よし」

『まだ中でやり合ってるみたいだから間に合うかもだよ!』

「もう一箇所はもくもくで一旦埋めて欲しいの」

『了解したよ!』


 そして敵の戦闘も終わりを告げたその時——


「封鎖完了なの」

「これでチャンピオンはわたしたちのものですねー」

『でも他に出口とか無いのかな?』

「無いことも無いの、でもパイロットが居ないとこの場所から出るのは不可能なの」

「それにリスポーンさせられたとしてもスキルのゲージ貯めるのに時間もかかりますし、促進剤使ってる間に安置ダメの受ける量も尋常じゃ無くなってくるのでまず耐えられないですねー」


:まさか敵もここまで早く出入り口を埋められるとは思わんだろうな⋯⋯

:これは酷い

:南無南無

:もしかして俺スパチャ投げるの確定?

:多分そうだよ


 そして時間が経過すると物資を漁り終えた敵が出ようと出口にやってきた。

 案の定全ての出口が埋まっていてかなり焦っている様子。


「ふっふっふさっきまでの連敗の憂さ晴らしなの⋯⋯」

「あっ、敵さんと目が合いましたー

 めっちゃ屈伸してます⋯⋯」

『ボクの前にいる敵も凄く屈伸してるよ⋯⋯』


 敵は諦めたのか全てのアイテム、アーマーを捨てて屈伸し続けた。

 まるで殺してくれと言わんばかりに。


「武士の情けなの」

「なんだか申し訳ないですねー」

『また遊ぼうね!』


 そして屈伸してた人を撃ち、倒し切ると念願のチャンピオンの文字が現れた。


「やっと取れたのおおおおおお!!」

「流石に四時間近くは疲れましたあああ!」

『ふわりお姉ちゃん、なのお姉ちゃんお疲れ様!』

「ゆかちゃんのお疲れ様が心に染み渡るのおおおおおお!」

「ハァァァァァァァァ、最高ですねー!」


:おめでとうー

:お疲れ様ー

:チャンピオンの取り方が酷くて草

:まともに撃ち合ってねぇwwwww

:と言うかなのちゃんとふわちゃんおっさん化してるwww

:仕事終わってビール飲むおっさんかよw


「なのはおっさんじゃないの!」

「失礼ですねー? わたしがおっさんな訳ないじゃないですかー!」

『二人とも美人さんなんだよ!』

「あ、ありがと⋯⋯なの」

「な、なんだかむず痒いですね⋯⋯」


:照れてる二人可愛い

:おっさんが可愛くなった

:可愛い

:あら^〜

:ふわちゃんが美人なのは昔から噂されてたもんな

:なのちゃんも美人だったのか

:なのてゃんかわいい


「流石に疲れたから今日はこれで終わるの」

「そ、そうですねー」

『ボクも眠くなってきちゃった⋯⋯ふぁぁ⋯⋯』

「アッ、あくび可愛い⋯⋯」

「あくび助かるの」


:駄目だこいつらw

:草

:終わったかと思ったら悶絶すんなw


「気を取り直しておつふわりんー!」

「みんなお疲れなの」

『リス兄、リス姉、おやすみなさい⋯⋯』


:おやすみなさい

:みんなおやすみー

:ちゃんと寝るんだよー

:おつふわりんー

:おつふわー

:なのー

:おつなの!


------この配信は終了しました------

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