121:風邪の後の配信!(前編)

 僕が眠って薫さんが帰っていき、次に目が覚めたのは次の日の朝になってだった。

 念の為に休みを取り、病院で貰った薬を飲んでゆっくりと眠った。


 夕方には体調も戻り、ピヨッターで体調が戻った事を報告。

 そして念の為に今週末まで配信はお休みにする事を呟いておいた。


「ふぅ、これでとりあえず皆に報告は出来たかな?」

 布団にくるまっていると通知音が部屋に鳴り響いた。


「皆⋯⋯」

 僕はスマホの画面を見ると僕の事を心配してたよと言う返信で一杯になっていた。


「無理してたつもりは、なかったんだけどなぁ」

 僕はそう呟いて失った体力を戻すかのように眠りについた。


 週末の配信は何か皆にしてあげれるようにしようかな。


 そして週末になり配信の予定の時間になった。 勿論午前中は喫茶店のバイトをしていたから夕方からだけど⋯⋯


 そして僕はいつものように準備をして配信を始めた。



『リス兄、リス姉こんばんは!白姫ゆかだよ♪』


:待ってた

:やったあああ新鮮なゆかちゃんだぜええ!!

:体調は大丈夫?

柿崎ゆる:ゆかちゃんこんばんは、体調は良くなったかな?

浮雲ふわり:ゆかちゃん体調は大丈夫ですかー?

:ふわちゃんがまとも...だと...?



『うん!もう大丈夫だよ!心配かけてごめんね?』


:ゆかちゃんが大丈夫ならよかった!

:風邪と言っても侮れないからね...

浮雲ふわり:なんでわたしを呼んでくれなかったんですかー?

:やっぱふわちゃんだったわ

:安定のふわちゃんだな

柿崎ゆる:ふふふ、あの時のゆかちゃんは甘えん坊さんで可愛かったよ

:ああああああああああ!!!!!

:見たかった!!!!!!

浮雲ふわり:ぐぬぬぬぬぬぬぬ...


『も、もうゆるお姉ちゃん恥ずかしいからその事は言わないで!ボク覚えてないんだからね!』


:ゆかちゃんの意識が朦朧...

:記憶が無い...

:ゆるママと二人きり...

:何も起きないはずがなく...

柿崎ゆる:何も起きないけど!?

浮雲ふわり:本当ですよね!?信じていいんでしよね!?

柿崎ゆる:むしろ皆病人に変な事するの...?


『⋯⋯お兄ちゃん達そういう事するの?』


:うぐっ....

:し....しません....

:しないねー

:人として...ねぇ?

柿崎ゆる:うんうん、普通はそうだよね

浮雲ふわり:ゆかちゃんは別腹ですし...

:別腹!?

:なに別腹って!?

浮雲ふわり:いや!?これは送信ミスです!!


『ふわりお姉ちゃん⋯⋯?』


 じとーとした目で画面を見つめるボク。


:あっジト目可愛い

:きゃわわ

浮雲ふわり:いや!?送信みしゅですし!?

:ふわちゃん焦りすぎで草

:これは草

:コメントで噛むなw

柿崎ゆる:語るに落ちた...?


『どちらにせよ特別って意味でも結構やばいからね?』


浮雲ふわり:(´・ω・`)

:出荷よー

:出荷だー

:出荷ネタいつの流行りだよw

:昔すぎるネタで草

浮雲ふわり:(´・ω・`)出荷しないでくださいー

:そこはそんなぁ〜でしょ

:それだ!

:思い出せなかった

:これは許されませんねぇ

柿崎ゆる:ショタ好きのヤバい人は出荷ですよー

:おまいう

:本日のおまいう


『そんなぁ〜』


:ゆかちゃんが言うのは草

:ゆかちゃんが言っていくのか...

:草


『あっ、こんな事ばかりやってたら時間がどれだけあっても足りなくなっちゃうから今日の本題を言っていこうと思うんだけど皆いいかな?』


:なになに?

:はいな?


『もうすぐでバイ○VRの実況が最終回になるんだけど、次の実況して欲しいゲームを良かったら教えて欲しいんだよね!』


:そういえばもう終盤だったっけ

:週1本ペースだとゆっくりだと思ってたけどもうそんなに進んでたかぁ

:時間の流れは残酷よのう

浮雲ふわり:わたしとオフコラボ動画とかいかがでしょうかー?

:リア凸する気満々だぞこのふわちゃん

:やべー奴で草


『だからゲーム実況だからね!?ふわりお姉ちゃんはゲームじゃ無いからね!?』


浮雲ふわり:私がゲームに...閃いた!

:お巡りさんこっちです

:おままりさんこっちです

:おさわりまんこっちです

:まともなの少なくて草


『何を閃いたのかな?ボク気になるな!』


:やだ純粋...

:ピュアゆかちゃん...

浮雲ふわり:ぁっ....いや...その...

:戸惑うなw


『言えないんだ⋯⋯?』


:今日のゆかちゃんはSですね

:押せ押せゆかちゃんいいぞ!

:それでゲームは何をやる予定なの?


『あっ、また逸れちゃったね!

 今予定してるゲームはこの中なんだけど⋯⋯』


 そう言ってボクは画面にゲームのパッケージを映した。


『まずはイワナボーイ!昔有名だった即死ゲーの完全新作らしいね!やった事ないけど難しいのかな?』


:イワナシリーズはあかん(あかん

:それはマジで難しい

:やりごたえはあると思うよ

浮雲ふわり:耐久配信...48時間...うっ...頭が...

:そんなんやってたな...

:あれは昔の奴だっけ?

:そうそう、第三作目じゃないっけ?

:あーイワナボーイオルタナティブか

:あれ?オルタネイトじゃないっけ?

:まぁどっちでもいいわ


『そ、そんなに難しいの?』


:かなりえぐいから覚悟してやった方がいいよ!

:まぁ、慣れると面白いんだけどやり込み要素が辛すぎて心が折れるのよ

:セーブポイント無しになるやつか


『えっ何それ』


:ネタバレになるしここまで!

:あとはやってのお楽しみで!


『う、うん』


『とりあえず次の候補はもうすぐ発売されるスーパーゲームメーカー大戦DXだね!』


:あ、あのお祭りゲー...

:ガンダ○とピク○ンが一緒に戦ったりするあれね?

:グレン○ガン出されたら何も見えなくなるぞ

:いやグレンラ○ンは出ないからあれアニメだから

浮雲ふわり:これならわたしも買いますよー

柿崎ゆる:私も買おうかな...

:あれの何が面白いってピ○ミンでガンダ○倒せる事なんだよな

:絶対無理なはずなのになw



『とりあえずどっちを優先して実況して欲しいか教えて欲しいな!』


:迷う...

:うがあああ迷う!!!

柿崎ゆる:迷うね...

浮雲ふわり:迷いどころです...


『アンケートはピヨッターに置いておくから皆投票よろしくね!どちらにしても両方やるから安心してね!』


:やったぜ

:わーい

:投票してくる!


『それじゃ今日は久しぶりにマシュマロ読んでいこうかな?』


:おっまじか

:やったぜ

:待ってた

:待って来ると思ってなくて送ってない

:うわああああああああああ


 そして画面が切り替わりマシュマロが映し出された。

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