60:ふわちゃんとオフコラボ!②

 配信が開始して約二時間ほど経った頃、喉休めも兼ねてましゅまろを読む事にした二人。


「それではそろそろましゅまろを読んでいこうと思いますー」

『ずっと歌いっぱなしは疲れるから休憩タイムみたいな感じだよ!今のうちにやることがある人はそれを済ませておくのもいいとボクは思うな!』


:そういえばお昼食べてないから聴きながらぱぱっと作ってこようかな

:へへへ、カップ麺用意してる俺に隙はなかった

:私は牛丼買いに来たわ

:移動しながら聴いてた、だと?

:作り置きあるから余裕ですわ

:お弁当買ってあるの

:俺っちはちょっと呼ばれたので少し離席っすね


「それではまず1個目のましゅまろ読みますねー」

「ふわちゃんがお泊まりに来た!

さてゆかちゃんはどんな料理を作っておもてなしする?」


:おもてなししてくれるだけで僕、満足!

:ほんまそれ

:家にお泊りに行ける時点で人生の勝ち組だと思うのですが

:おうふわちゃんそこ代われ


『ボクに対してのましゅまろだね!

 ボクの場合は相手の好きな料理を頑張って聞き出して、その料理を作ってあげるかな?』

「私はゆかちゃんの作ってくれる料理ならなんでもばっちこいですよー」


:わかる

:わかるわー

:ゆかちゃんの作ってくれるものだったらなんでもおかわりよ

:私も何でも食べるわ

:あ、でも生のトマトは苦手なのでゆるして

:私はピーマンが苦手なの...

:子供の苦手な野菜ランキング上位で草


『正直ボクも苦味のある野菜は苦手なんだ⋯⋯一応、一応食べられるけどね?』


:えらい

:好んで食べたく無いやつわかるわ

柿崎ゆる:わかるわかる

:甘いものなら大体いけるのに渋みがあると全くだめなの不思議


「それでは次いきましょうかー」

『ボクが次の奴を読むね!』

『ふわちゃんの膝の上にゆかちゃんが座ったまま、ましゅまろおながいします!!

 ふわちゃん、ゆかちゃんとあれやって?あの......何て言うんだ?めっちゃ百合百合しいやつ。向かい合って二人の両手を合わせるあのポーズ。

 ふわちゃんは、フライドチキンと唐揚げどっちが好き?

 二人で 愛してるゲーム やって?

 ゆかちゃん、伝説の「お兄ちゃん、起きて?朝だよ?」をお願いできないでしょうか。

 ふわゆかもゆるゆかも神

 ゆかちゃんみたいな妹が欲しい人生だった......

 ふわゆかの耳かきシーンが見たい...』


『はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯長いね⋯⋯』

「お、お疲れ様ですー」


:出たな怪文書

:採用率エグくて草

:でも同意せざるを得ないものが多いのも事実


『とりあえず⋯⋯』

「まずは百合っぽいポーズですね!!!」


:ふわちゃん生き生きしてるw

:そこ代われなの

:期待


「こう、ですかね?」

 そう言ってふわちゃんとボクは手を合わせてカメラの方を向いた。ふわちゃんとの距離が近くてかなりドキドキする。

『こ、これでいいかな?』


:あああああああああああ!!!!!!

:認めようじゃないか怪文書よ!!!

:これは...すんばらしぃ....

柿崎ゆる:流石にこれはダメだね、そこを代わってくれないかな

:ゆるママのお許しは出なかったようだ


「ふへへ⋯⋯次は膝の上ですよぉ⋯⋯」

『ふぇっ?』

 ふわちゃんにいきなり抱きかかえられたボクはぽすんとふわちゃんの膝の上に座らさせられた。


「んんんんんん⋯⋯あっ、これはうん、ふわ民やリス兄、リス姉さん達のね!総意みたいなものですし!!!へへへ⋯⋯」


:あかん!!!あかーん!!!!

:口調完全に終わってるwwww

:口調おっさん化しかけてるwww

柿崎ゆる:ふぇぇ...

:ゆるママ幼児退行起こしてて草


『えっ?このまま続き読むの?』


:そうだよ

:がんばれ、がんばれ

:眼福なんじゃ...

:そこ代わって欲しいの...


「とりあえず私への質問部分は、唐揚げですかねー、ゆかちゃんの作った唐揚げが食べたいですねー」


:わかるわ

:前の動画の奴とか食べてみたい

:お昼お弁当唐揚げだったの、脳内補完するの

:やめろよ、なんか寂しいだろ...


『次は愛してるゲーム⋯⋯?何だろこれ?』

「愛してるゲームですかー」


:おい待て想像出来たんだが

:早まるな

:顔にやけてるぞふわりィ!


『あぇ!?』

 クルッと回されふわちゃんが正面に来た。

「愛してるよ、ゆかちゃん」


『ふぇ!?』

 真正面からそんな事を言われたボクの顔は真っ赤になった。


「あはは、照れてますね、私の勝ちですー」


:それはずるい

:反則

:ひきょうもの!!!!

柿崎ゆる:あのーどこのカラオケ店ですか?凸しますので教えてください

:ゆるママ落ち着けえええええ!!!!


『も、もう!びっくりするでしょ!

 次は⋯⋯その台詞ってボイスのお兄ちゃん編に入ってる奴だよね?』


:マジ?

:買うわ

:買ってこよう

:ボイスってなんぞ?

:近いうちにコミケで販売されたボイスがネットで販売されるようになるんよ

:なるほど、そのボイスに含まれるのね

:そう言うこと


「耳かきは流石に厳しいですねー申し訳ないですー」

『ほっ⋯⋯』


:ゆかちゃん安心してるw

:そらこれ以上は心にダメージがね?

:怪文書分はこれで終わりかな?


「それでは次いきましょうかー」

「ふわちゃんに質問!

 ゆかちゃんが1つだけお願いを叶えてくれるとします。

 ふわちゃんはどんなお願いをしますか?

 欲望に忠実になっても構いませんし、点数稼ぎをしても構いません」


:点数稼ぎwww

:欲望に忠実も草

:内容はどうなる事やら


「えーと、何でもいいんですよね?」


:アカン

:あかん

:やばい内容だろw


「それだったら私は⋯⋯一日デートとかですかね?」


:あれ?

:意外とまとも?

:まともだ⋯⋯


『それくらいだったら⋯⋯って思ってしまう不思議』


「じゃあ今度どこかへお出掛けですねー!」

『えっ?』


:ゆかちゃん逃げてえええええ

:もうだめだ...おしまいだ...

柿崎ゆる:やらせないよぉ!!!

:ゆるママw

:百合の間に入る女ってところか...ありだな


『そ、そこは考えておこうかな⋯⋯?』

『それじゃましゅまろは次が最後だよ!』


:もはや膝の上に乗っていることに違和感感じてなくて草

:諦めたんでしょ

:諦観するの早いなw


『もしも、今ここで互いに日々の感謝を伝えるなら、二人はどんなことを伝える?』


:一番まともで草

:ラスト持っていくねぇ!

:いい、質問だね

:イケボゆかちゃんの台詞やめろwww


『ボクがふわちゃんに感謝する事、かぁ。

 ふわちゃんのお陰で間違いなくボクの名前が広がっていったのは確かだし、いつも配信にも来てくれて凄く感謝してる、かな。

 あと前一緒に行ったお店凄く美味しかったよ!』


「私はですねーゆかちゃんの存在に感謝ですねー可愛すぎる⋯⋯とにかく可愛い⋯⋯」


:否定できん

:否定出来ないわね

:うーん、肯定!

:もうその通りだとしか


『は、恥ずかしいよ』

「これ!!!こういうとこ!!!皆見た!?」


:それ!!!!!

:ほんまこういうとこやで!!!!

:かー!!!卑しか女ばい!!!!

:男の子だぞ!?


『うぅ⋯⋯もうましゅまろは終わり!ちょっとボク少しだけ離席するから皆待っててね!』

「えっ?何かあった?」


『少しだけ!!!待っててね!!!』

 ボクはそう言うと部屋を出た。

 もう、やってやる。

 ふわちゃんを!!!!

 衣装を持ってボクはトイレで着替えた。


 そして、着替えたボクは部屋の前で一度深呼吸をして部屋に入った。



『少しだけ!!!待っててね!!!』

 そう言うとゆかちゃんは部屋から出て行ってしまった。


「やりすぎましたかね⋯⋯?」


:いやでも可愛いから仕方ない

:ちょっとしたら帰ってくるでしょ

:待ってるしかないよ


「確かにそうですねーそれじゃあ戻って来るまで私へのましゅまろ追加しましょうかー」


:やったぜ

:俺の取ってくれ!!!

:ひゃっはああああ!


 そして待つ事十分ほど、再びゆかちゃんが戻ってきた。


 更に可愛くなって。

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