私は生死の繋ぎ子

あくごうろん

第1話 不思議な噂

あれは、不思議な体験だった。これは、ある夏の日の東京の目黒区での私の高校生の青春の物語である。「咲ー起きなさい、学校に遅刻するよ!」母(夏本 千草)が階段の下で私を呼んでいる。「う〜ん、ふぁ〜はーい、すぐ行きまーす。」パジャマからセーラー服に着替えて、いつものようにお祖母ちゃんに手をあわせる。「行ってきます、お祖母ちゃん。」お祖母ちゃんは私が5歳の頃に亡くなってしまった。「行ってきます。」自転車に乗って走っていく。「おはよっ」今日も元気だ。昼休みに友人の田中美和と話している。「美和〜昨日夢の中にお祖母ちゃんが出て来たの。」「ねえねえ、咲。知ってる?目黒区の伝説。亡くなった人の夢を2日連続で夢で見たら、その人がのりうつるって言う伝説。」「嘘嘘、そんなの嘘に決まってる。」「だよね〜」だが、咲は思っていた。もし、それが本当ならお祖母ちゃんと話してみたいな。その日帰ってから寝転ぶとすぐに眠りに落ちてしまった。その日の夢もお祖母ちゃんが出てきた。そして、お祖母は「ありがとうね。」と言った。

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私は生死の繋ぎ子 あくごうろん @akugouron

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