13.道端で拾った五円玉(詩)



 左右は高く長く続く建物


 正面は広くて大きな工場


 バエているはずの夕空は


 その向こう見えっこない




 この時間にここにいては


 まずは到底無理だろなと


 諦めて歩いているとオヤ


 あんな所に欠片かけらを見たり




 ぱしゃり撮り脱兎ダッと走って


 突き当たり後ろを見遣みや


 さっきの欠片の正体や何処いずこ


 しかしそこは反射角の外



   ✿  ✿  ✿



 ラッキーは空の泡と消え


 でも気持ちはアトになり


 たとえばこんな風に残る




 まるで子供の頃の五円玉




 見つけて拾って握りしめ


 交番へ届けるともう一度


 手に入れられた満足の色



 そういえばほらこの色も


 あの時の五円玉と同じ色



   ✿  ✿  ✿



Can you see? There’re some golden pieces and windows, aren’t there?


The place of the pic is a bottom of buildings-valley. Slit-of-view directs only east, backward of the pic. Sunset can not be seen from here. But I could find the color of windows. They reflected the east sky and a top of right-hand building colored by sunset.


It was a lucky day.




–––✧✧✧–––– ❖ ––––✦✦✦–––





(写真を近況ノート”「13.道端で拾った五円玉」のノート⁣”に載せました)

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