はい、侵入者です
「おい!それ焼きすぎだろ!お兄ちゃんは肉はレアが好きなんだよ!」
「は?何言ってんの?この前先輩とご飯食べに行った時はこんぐらい焼かれた肉をめちゃくちゃ美味しそうに食べてたし、なに?長年一緒にいてそんな事も知らないの?」
「………………お兄ちゃん、あとでじっくりお話聞かせてもらうね?」
ああ………………今日も平和が遠のいて行くなぁ…………
「はぁ、疲れた………なんで家にいるのにこんなに疲れてるんだろう………」
「こんな雌共相手にしてるからだよ、私だけ見てればいいのに」
「そうなのかなぁ…………………………えっ?」
「ん?なに?どうしたの?」
「か、佳南?!」
どうやって入ってきた?!
「え?植くんの部屋の窓空いてたよ?」
「はい?!」
いや、空いてるからって言っても普通、そっから入って来ないだろ!
「愛のなせる技だね♡」
愛でそんな事できるんだったら世の中超人が溢れてるよ………そういや
「お前、体調大丈夫か?目、覚めたばっかりだろ?」
「心配してくれてありがとう、私は大丈夫だよ、それより、疲れてるんだったら私の家来る?お父さんとお母さんも久しぶりに顔みたいって言ってたよ?」
「
最後に会ったのいつだっけなぁ………
「今からでもおいでよ!………………二度と帰さないけど」
ブルッ
なんだ?!今とんでもない寒気がはしった
ぞ?!
「ほら、家においで…………」
「なに人のお兄ちゃん誘惑してんだこのいやらしい泥棒猫が」
「私の先輩を誘惑しないでいただけます?万年発情期の雌猫先輩」
げっ!最悪のタイミングで気づきやがった!
「いやいや、お二人さんは料理を作ってて?…………………食べる人いないけど」
「潰すよ?」
「削りますよ?」
怖っ!潰すよも怖いけど、削るって……なにを削るの?!
「上等だよ、ここで叩き潰して…………」
ピンポーン
「「「…………………誰?」」」
「あ!俺出てくるわ!」
よし!逃げるぜ!
ピンポーン
「はーい、今開けますよっと………」
「あら~!大きくなったわねぇ!」
「これは見違えたな、でも、どことなく小さい頃の面影があるな」
「陸斗さん?!梨里加さん?!」
なんで家に?!
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