はい、恋する乙女達の作戦会議です④

 今回と次回は誰がどうなって囮になったかです


 ▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂



「男の名前は五味渕ごみぶち 葛家くずや、端的に言うと……クズ野郎よ」


「いや植付くんいじめてる時点でもうクズゴミカス野郎だよ?」


 それだけじゃないのよね……


「コイツ、女を喰っては飽きたら捨てるを繰り返す正真正銘のクズ野郎だったわ」


「………いや、そんな奴に引っかかる女も女でしょ?」


「教師としては見過ごせんな……なんだ?強姦でもしてんのか?」


「いえ、相手も同意だそうです」


「は?同意なの?バカでしょ」


「なんか、顔がイケメンだから大抵の女は引っかかるらしいのよ」


「いや、植付くんよりかっこいい男はこの世にいないでしょ?」


 和さん……それは同感です


「アンタ、たまにはいい事言うじゃない」


「そう思うなら私に植付くんをくれてもいいんですよ?さん?」


「へぇ、言うじゃない…………この場ですり潰してやろうか?」


「上等ね、二度と植付くんの前に出せない顔にしてやるよ」


「あ?」

「は?」


 はぁ………


「殺り合うならよそでやりなさい、今はコイツをどうぶちのめすかの話し合いのはずよ。植付くんが苦しんだままでいいのなら殺ってきてもいいけど」


「「チッ……」」


「で、どういう作戦でいくんですか?先輩を苦しめた奴にはそれ相応の苦しみを与えるべきだと思うんですけど」


「おびき寄せるのは簡単よ、コイツがいつも通る帰り道も分かったし」


「…………ストーカー?」


 は?


「海月さん、ぶち殺すわよ?誰が誰のストーカーですって?誰が好き好んで植付くん以外の男の情報を集めたいと思うの?」


「え?留寧先輩ですよね?」


「………溺死、窒息死、即死、失血死、どれがお望みかしら?」


「やれるもんならやってみたら?その汚した手で先輩に触れられるならいいけど」


 チッ……


「お前、いつか絶対殺してやる」


「その言葉、そのままそっくりお返ししますね?」


 …………その言葉、覚えてなさいよ


「で、結局作戦はなんだ?」


「簡単ですよ、誰かがこいつがいつも通る道に立ってればいいんです、そしたらあっちから寄ってくるでしょ」


「ああ、確かにな。ここにいるのは全員顔立ちの整った奴ばっかりだしな」


「問題は……誰がその役をやるかなのよね」


「「「「「「え、無理」」」」」」


 これは……荒れるわね










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