はい、妹は可愛いです

 あの後、さらに1時間かけて4人に妹という事を説明した。つか、佳南は絶対に知ってる癖に疑いやがって……


 はぁ……っと、うちに着いたか


「ただいま」


「おかえりお兄ちゃん!!!!!」


「ふぐぅ!」


 魅空……俺が帰って来た時にいつもタックルまがいの抱擁をしてくるのはやめてって言ってるのに!


「どうしたのお兄ちゃん?」


「な、なんでもないよ魅空」


「そう?えへへーお兄ちゃんの匂いだぁ」


 ふぐぉぉぉぉ!鳩尾の所グリグリしないでぇ!痛いからぁ!


「……………………お兄ちゃんから雌の匂いがする……………」










 ▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂









 ふぅ……やっと一息つけたな。


「お兄ちゃん、はい」


「お、緑茶か、ありがとう。魅空は優しいなぁ」


「えへへー」


 この子は妹の魅空、俺の2個下の中学3年生だ。身長は154センチ、顔はすごく可愛い、俺の妹なのか?って疑うくらい可愛い。透き通るような銀色の髪に、出るとこは出て、引っ込むところは引っ込んでいるグラマラスボディだ。ここまでの説明でお分かりいただけただろうか?そう、俺と魅空は血が繋がってない、親が再婚同士なのだ。俺の父は日本人だが魅空の母がロシア人で魅空にはその血が半分流れているハーフなのだ。それにしても……


「お前は本当に可愛いなぁ」


「えへへー、お兄ちゃんに可愛いって思われたいから私だって頑張ってるんだよ!」


 ほんとにいい子に育ってくれた……うちに来たばっかりの頃は話しかけようとしても逃げられてたからなぁ……まぁ、その時は魅空も4歳で俺も6歳、どう接していいか分からなかったんだろうなぁ。それもそうか、急に新しい家族だよって言われても俺も最初は実感湧かなかったしなぁ


「お兄ちゃん?」


「ん?」


「お風呂、入ろっか」


「え?まだい……」


「お風呂、入ろっか」


「いやだから……」


「お風呂、入ろっか」


「…………………はい」


 でもなんか、今は時々怖いんだよなぁ


「お兄ちゃんから別の女の匂いがする……消さなきゃ、お兄ちゃんは私のものだ」












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