赤ずきん6
「良かったじゃないの。これで王子様のところに何時でもお嫁に行けるわね」
「「ぶーーー!!」」
「二人とも汚いわよ」
「ぷくくくくっわはははは」
笑いのツボに入ったのか猟師さんが笑い転げる。
「ま、ママ!私達はまだ━━━」
反論しようとするが━━━
「あら、まだという事は何時かはと言う事かしら。楽しみだわ。早く孫の顔が見たいわ。あなたの部屋で遠慮せずにやっちゃって良いのよ」
「....」
「やるって何を━━━」
「ふふふふっ、年頃だし本当は分かっているのよね。セッ━━━」
「シャッラプ、それ以上言わないで」
シャルルは紅く頬を染めてハァハァと息を切らしながら反論する。
「止めたと言う事は知ってるのね。私の娘ながらエロいわね」
「なっ!私はエロくないわよ」
「エロいわよ。だって、私の娘なんですもの。ここに来る途中、こう思ったんじゃないかしら」
チラっと王子たかしを母が見る。
「王子様とキスをしたい。それから、その先だって━━━」
「お、おおおお思ってないわよ」
「え、そうなの」
つい、反応してしまった。
「お、王子様は少し黙ってて」
「はい、すみません」
シャルルの気迫に負けてしまい、謝ってしまった。
「シャルル動揺してるわよ。それじゃ、他の人と王子様がやっても良いのね?」
「そ、それは━━━」
シャルルが母の言葉で
シャルルは
「い、いやぁぁあぁーーー!それは絶対にイヤ。王子様は私のものよ。絶対に誰にも渡さないわ」
「おぉ~、愛されてるね」
「....」
シャルルの急な告白に赤面し、パクパクと上手く言葉が出ない
「はっ、こ、これは違うのよ。王子様」
自分の発言に羞恥になり、取り消そうとするが━━━
「え、違うの」
否定され、シュンと落ち込むフリをする
「はぅ(ヤバい、王子様可愛い)、ち、違わないけど、王子様は私で良いの?」
うるうるとフラれたらどうしようと涙目になる。
「不器用な俺だけどシャルルさえ良ければ....」
「王子様」
「シャルル」
二人は抱き合って軽くキスをするのである。
「あらあらまぁまぁ」
二人の様子に微笑む母。
「ワシには関係ないとは言え、この状況はやけますな」
「関係ありますよ。だって、お義父さんになるんですもの」
「それはどういう━━━」
「後は若い二人に任せて、私達はあっちの部屋にいきましょうか。シャルル、後は頼みますね。王子様もごゆっくり」
母が猟師さんを引っ張って出て行った。
「....」
「....」
先程の出来事が嘘のように無言で座る
時々見詰め合ってはお互いに赤面して表面に向き直る事を数回繰り返す。
そんなところに、壁が薄いのか母と猟師さんが入っていった部屋の方から音が漏れてきた。
『猟師さん━━━そこです━━━』
『━━━い、いきそう━━━』
『━━━まだ、だめですよ━━━もっと━━━』
『━━━もう、いいかい━━━』
『━━━きて~━━━』
部分的にしか聞こえてこないが何をやってるかは明白である。
「あ、あの二人、一体何をやってるんだろね?」
「し、知らないわ。知らない」
二人は本当は知ってるのだ。ただ、自分の親がやってるところに出くわすなんて最悪である。
「....私の部屋にいきましょう。ここに居ても気分が悪くなりますから」
シャルルの部屋に入ると、女の子らしい部屋でベッドの上にテディベアに猫や犬等々のぬいぐるみが多数あり和まてくれる。
「あ、あんまりジロジロと見ないでください。恥ずかしです」
「可愛いなと思って。ごめんよ」
「いえ、適当に座って下さい」
可愛いと言われ照れてるようだ。
「それよりも、さっきから気になってるのですが....それなんですか?....」
自分で確かめると立・っ・て・い・た・の・だ・。
「あ~え~と、これは━━━」
「ご、ごめん。つい、意地悪言ってしまいました。母の部屋から聞こえた声で反応したと嫉妬してしまいました。言い訳はしないで。分かってますから」
シャルルはそう言うと
「ちょっ、シャルル!」
急な事でシャルルから距離を取った。
「ふふふふふっ、どうです?気持ち良かったですか?」
「そりゃーって何を言わせようとしてるの!」
「無理はしないでください。私もさっきからムラムラして王子様と....したくてウズウズしてくるんです。お願い、私の処女を貰ってくれませんか?」
・クエスト更新
・クエスト:赤ずきんシャルルとエロい事をせよ
・クリア条件:最後までやり通す事
・失敗条件:途中で放棄する事
・クリア条件:赤ずきんシャルルの好感度+50
クエスト更新の内容を見た
クエストの了承がないと言う事は、この家に連れてくるクエストを了承した事で、このクエストも強制的にやる事になるのか。
そういえば、家族団欒のクエストも了承なかったな。気づけよ、俺。
抵抗は若干あるが、王子たかしもムラムラウズウズしてしょうがないのである。あそこもさっきから収まらないし。
シャルルの事は好き嫌いと言ったら好きだ。でも、このまま流れでやっても良いのか?しかし、さっきからやりたくて仕方がない。
「お、俺で良いのか?」
「私は王子様以外はイヤです」
そう言うとシャルルは羽織ってる服を一枚また一枚と脱いでいく。
「恥ずかしいですけど、私の体はどうですか?」
「あぁ、キレイだよ」
やっぱり、脱ぐと凄くデル所はでている。背は低いので丁度、
「や、優しくしてくだ━━━」
チュッと優しくシャルルの口を口で塞いでキスをした。
「はふぅ、王子様♪もっとキスをして欲しいです」
「あぁ、良いぞ」
オネダリしてくるなんて可愛いな。
今度のキスは舌まで入れる大人のキスをするとシャルルの目がトロンととろけてる。
「こんなキスのやり方があるんですね。王子様は凄いです。私の知らない事を知っていて、私の世界を拡げてくれる。王子様に会えて本当に良かった」
シャルルは自分のベッドに腰掛けたと思ったら、そのまま寝転んで
「王子様、早く来て。私を女の子から女にしてください。そして、こことは違う場所に連れ去って」
シャルルにそう言われると、王子たかしの理性がプツンと切れる音が聞こえた気がした。
ここから王子たかしの記憶がなく、無意識だがクエストクリアを確認したので最後までやったのは間違いなしだ。
予め用意してた手紙を残して途中の記憶が無いまま、アルタイルの目覚まし機能で現実世界で目覚めたのであった。
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