再開の欠片
North
0話(AI作)
0話はAIに書いてもらった原文です。読まずに1話から読むとネタバレが少ないと思います。
*
『急な連絡ごめんなさい。もう LINEもインスタの本垢も連絡出来ないと思うので唯一繋がってたこのアカウントでこれまでのこと謝りたくて。迷惑なのも、私のただの自己満なのも分かってます。でも読んで欲しいです。
あの時はごめんなさい。初めてあなたの思ってたことを聞いた日、私は何をどうしたらいいか分からず、何も言えないままただ無言の時間が過ぎていくのがとても辛かったです。日が過ぎるにつれて私はあなたと向き合うこと、話し合うことが怖くて、面倒で、あなたの言葉を何も聞こうともせず、全てを投げ出したくなりました。自分勝手な行動、本当にごめんなさい。どんなに後悔しても今更遅いってのは分かってます。ただこれで最後なので。お互いに卒業おめでとう。私はあなたと出会えて良かったです。ありがとう。幸せになってください。』
元カノから送られてきた文章を流し見して、俺はスマホを閉じた。
ふーっ、と息を吐いてポケットに入れる。
「りおな……」
口から洩れた言葉は、卒業式を終えた集団の喧騒に消えていった。
*
高校を卒業して早一ヶ月。
大学生活にも慣れ、新しい友達もでき、充実した日々を過ごしている。……はずだったのだが。
俺の青春はどうやらあの日から止まったままだ。
りおなと別れてから俺は誰とも付き合うことはなく、今まで通りの生活を送っている。最初はそうするのが正しいと思ったし、後悔も無かった。
だけど時が経つにつれ、心に穴が空いたような感覚に陥ることが増えてきた。
りおなのことを思い出す度胸が締め付けられる。でももうどうすることも出来ない。
そんなある日、大学で男友達数人で居酒屋に飲みに行った。そこで何となくりおなの話になり、流れで俺とりおなの過去のことも話してしまった。
みんなは驚きつつも俺の話を茶化すことなく聞いてくれて、俺はつい口が軽くなってしまったのかもしれない。そして、酒も入っていたせいもあるだろう。
俺がりおなと付き合っていたことを話した時、みんなは口々に言ったのだ。
〝別れて正解だった〟〝お前みたいな奴と付き合うなんてりおなが可哀想〟〝最低。二度と関わらないでほしい〟 と。
俺はそこでようやく自分が酷い男であったことを自覚した。それと同時に、りおなの優しさを知ったのだ。
その後、何を話したかは覚えてないけど、飲みすぎたせいでいつの間にか家にいたのだけは覚えてる。
翌日、二日酔いで痛む頭を抑えながら大学に行った。そしていつも通り講義を受けようと席に着いた時だ。俺の目の前に誰かが立った気配がして顔を上げると……
そこには元カノのりおながいた。
りおなは俺のことを見て何か言いたげに口を開いたけど、すぐに口を紡ぎ視線を逸らした。そして何も言わずに俺の前から去ろうとしたその時だった。
俺は咄嗟に立ち上がってりおなの手を掴んで引き止めていた。
驚いたように目を見開いたりおなだったが、すぐに表情を戻してこう言ったのだ。
"もう関わらないでって約束したよね?なんで今更なんの用ですか?" 冷たく言い放ったりおなに俺は何も言えなかった。ただ掴んでいた手がどんどんと冷えていくのを感じた。
"……離して" りおなはそれだけ言って俺の手を振りほどいた。そしてそのまま教室を出て行ってしまった。
俺はただその場に立ち尽くし、りおなが出て行った扉を見つめていた。
それからというものの、俺はりおなと一言も話せていないし、目も合わせていない。講義で一緒になることもないし、見かけることもなくなった。
きっと避けられているのだろう。当たり前だが友達にもなれていない。
俺はあの日から前に進めずにいる。
そんなある日のことだ。
俺は友達に誘われ合コンに参加した。そこで出会ったのが今の彼女の美月だった。美月は俺と同じ学部で、たまたま講義が被ることが多く話すようになった。
そして告白され付き合うことになったのだ。美月は明るくてよく笑う、とてもいい子だ。一緒にいるだけで癒されるし楽しい。でもどこかりおなと比べてしまう自分がいたのも事実だ。
そんなある日のこと、美月から突然こんなことを言われたのだ。
"ねぇ、私たち別れよう" 一瞬、何を言われたのか分からなかった。でもすぐに理解して慌てて理由を尋ねた。けれど美月は黙ったまま俯くばかりで何も言ってはくれなかった。
しばらく沈黙が続いた後、絞り出すような声で美月は言った。
"……あなたは私のことを好きじゃなかったんでしょう?私が告白した時からあなたはずっと上の空だった。" そう言われて俺はハッとした。確かに俺はりおなのことばかり考えていたからだ。
俺が何も言えないままでいると、美月は小さく息を吐いて続けた。
"……私知ってるんだよ?あなたが前の彼女と別れてから誰とも付き合ってないことも、今もずっと引きずってることも。でもね、私はそんなあなたが好きだったの。だから早く忘れてくれるといいなって思ってたんだ。でも……ごめん。もう無理みたい" そう言うと美月は立ち上がって荷物を持った。そして俺に背を向けたままこう言ったのだ。
"じゃあね" そう言って部屋を出て行った彼女の後ろ姿を呆然と見つめていたが、我に返って慌てて追いかけるように俺も部屋を出たのだった。
美月を探して大学内を走り回った結果、彼女は中庭にあるベンチに座っていた。
俺が来たことに気づくと、彼女はゆっくりと顔を上げた。その目は赤く腫れていて泣いていたことがすぐに分かった。
俺が何も言えずに立ち尽くしていると、美月は小さく笑ってこう言ったのだ。
"ごめんね、急にこんなこと言って。でももう大丈夫だから安心して" そう言って立ち上がり去ろうとした彼女の腕を慌てて掴んだ。すると美月は驚いたように俺を見た後、困ったように眉を下げて言ったのだ。
"どうしたの?何か用があるの?" 俺は意を決して口を開いたのだった……。
そして今、俺はりおなの家の前にいる。
どうしてもりおなに聞きたいことがあるのだ。……いや、謝らなければいけないことがあるのだ。
俺はインターホンを押して反応を伺ったが、中から返事はない。もう一度押しても同じだった。仕方なく帰ろうとした時だ。
ガチャリと音を立てて玄関の扉が開いたのが見えたと思ったら、そこには目を大きく見開いたりおなが立っていたのだ。
久しぶりに見るりおなはやっぱり可愛くて思わず見惚れてしまったけど慌てて言葉を紡いだんだ。
"久しぶりだね"と言いかけると、遮るように彼女は言った。
"なんでここにいるの?どうして来たんですか?" その声は冷たくて感情がないように聞こえた。まるで初めて会った時の頃のようだった。俺は慌てて説明しようと口を開いたが、それより先に彼女が言葉を発してしまった。
"……帰ってください" そう言って扉を閉めようとするりおなの腕を掴んで止めた。そしてもう一度話そうとした時だ。
"離して!" と叫ばれてしまったんだ。その声の大きさに驚いて手を離すと同時に扉が閉まった。ガチャリという無機質な音がやけに大きく響いた気がした。俺はしばらくその場を動けなかった。りおなのあんな声を聞いたのは初めてだったから。
それからというもの、俺は何度もりおなに会おうと努力したけど全て失敗に終わったんだ。
そんなある日のことだ。俺は大学の食堂で美月と一緒にご飯を食べていた時、突然スマホが鳴ったんだ。画面を見るとそこには"元カノの名前があった" "もしもし?どうしたの?" 俺がそう聞くと彼女は少し間を置いてから言ったんだ。
"……会いたいの。今から会えるかな?" "え、今から?" 俺がそう言うと、彼女は少し焦ったように言ったんだ。
"どうしても伝えたいことがあるの……お願い!" その必死な様子に俺は戸惑いつつも承諾した。そして電話を切った後、美月に事情を説明したんだ。すると彼女は心配そうに眉を寄せて言ったのだ。
"大丈夫なの?もし危ない人とかだったら大変じゃない?" "でも元カノだから心配だし、それにりおなに会えるかもしれないから行ってみたいんだ" 俺がそう言うと美月は渋々といった様子で頷いてくれた。
そして俺は急いで準備をして家を出たんだ。待ち合わせ場所に着くとそこには既に元カノの姿があった。彼女は俺に気づくと笑顔で手を振ってくれたので、俺も振り返した。
そして近くのカフェに入り向かい合って座った時だ。彼女は真剣な表情で口を開いたんだ。
"あのね、私……あなたのことが好きだったの" 突然そんなことを言われて驚いてしまったけど、素直に嬉しかった。でも同時に疑問に思ったこともあったんだ。だって俺と別れてから新しい彼氏ができたって聞いてたから。だからつい聞いてしまったのだが、彼女は笑って教えてくれた。
"あぁ、あの子のことね。あの子とは遊びだったの。でもあなただけは違ったのよね……" そう言って彼女は黙り込んでしまったので、俺は慌てて口を開いたんだ。
"そっかぁ……ありがとうね。嬉しいよ" "ほんとに?良かった!じゃあさ……もう一度やり直さない?" と笑顔で言う彼女に胸が痛んだ気がしたけど、きっと気のせいだと思い直して笑顔を作った。そして彼女の目を見てはっきり言ったのだ。
"ごめん。俺にはもう好きな人がいるから君とは付き合えない" そう伝えると彼女は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに微笑んで言ったんだ。
"そっか……じゃあ仕方ないね!" そう言って立ち上がった彼女の背中を見送った後、俺は家に帰った。正直ホッとしていたんだ。あのまま付き合っていてもきっと上手くいかないと思ったから。でも次の日からりおなは大学にも来なくなってしまったのだ。心配になった俺はりおなにLINEを送ってみたけど既読すらつかなかった。仕方なく俺は美月に相談することにしたんだ。
美月は少し悩んだ様子を見せた後、小さくため息をついてから言ったんだ。
"あの子の家に行ってみればいいんじゃないかしら?" "でも俺、嫌われてるし……" "大丈夫!私もついて行くからさ!" そう言って俺の手を引っ張って歩き出した美月に連れられてりおなの家へと向かったんだ。
りおなの家に着く頃には辺りはすっかり暗くなっていた。インターホンを押してもやはり反応はない。どうしようかと思っていた時だ。不意に扉が開いたかと思うとそこには驚いた顔をしたりおなが立っていたんだ。俺は慌てて口を開いたんだけど、りおなは何も言わずに扉を閉めてしまったんだ。
慌てて扉を叩くも返事はない。俺は思わず叫んでしまったんだ。
"りおな!話をさせてほしいんだ!頼むよ!" それでもやはり反応はなく、どうしようかと思っていた時だ。美月が俺の耳元で囁いたのだ。
"ねぇ……あの子はきっと一人になりたいんじゃないかな?だから今はそっとしておいてあげた方がいいと思うの" その言葉にハッとした俺は大人しく家に帰ることにしたんだ。帰り道では美月に何度もお礼を言ったんだけど、彼女は優しく微笑んでくれただけだったけどそれがすごく嬉しかったんだ。
そして次の日からだ。りおなの姿を大学内で見なくなったのは……。
俺は居ても立っても居られなくなって美月に協力してもらいながら彼女を探し始めたんだ。でもなかなか見つからずに時間だけが過ぎていく中で、ついに見つけた時にはもう遅かったんだ……。
それはある日の朝だった。いつものように大学に行くとそこには人だかりができていて騒がしかったのだ。不思議に思って近くにいた人に聞いてみたところ、どうやら誰かが倒れて救急車で運ばれたらしいとのことだった。その人の名前を聞いて驚いたんだ。それはりおなの名前だったからだ。
急いで教室に行き、教授に事情を聞くとどうやら階段から落ちたらしいということだった。俺はいても立っても居られずに教室を飛び出して彼女の運ばれた病院へと向かったのだ。
受付で名前を伝えるとすぐに案内してくれたので、病室に入るとそこにはベッドで眠るりおなの姿があったんだ。腕や頭に包帯が巻かれていて痛々しくて見ていられなかった。でも彼女は目を覚ますことなく眠り続けているようだった……。それからというものの、俺は毎日のようにお見舞いに行ったんだ。そしてその度にりおなの寝顔を見て安心すると同時に罪悪感に苛まれていた。なぜなら俺がもっと早くに気づいていればこんなことにはならなかったかもしれないと思ったからだ。
そんなある日のことだ。いつものように病室に入ると、そこにはりおなの姿があったのだ。俺は驚いて思わず言葉を失ってしまったが、すぐに我に返って口を開いたんだ。
"……久しぶりだね" "そうですね" 素っ気ない返事だったが、久しぶりに聞けた彼女の声が嬉しくて仕方なかった。でもそれと同時に胸が締め付けられるように痛んだ気がしたんだ……。
"体調は大丈夫?" "はい。だいぶ良くなってきました" "そっか……良かったよ" そうは言ったものの、りおなの顔はまだ青白くて辛そうだったから心配になったんだ。だからつい口に出してしまったんだ。
"無理しないでゆっくり休んでね" 俺がそう言うと彼女は小さく微笑んでくれたんだけど、その笑顔はどこか悲しげなものに見えて仕方なかった。でもそれ以上は何も聞けなくて結局その日はそのまま帰ることにしたんだ。
次の日もまた次の日もお見舞いに行ったけれど、りおなの顔色は一向に良くならなかった。それどころかどんどん悪くなってきているような気がして心配になったんだ。
"りおな、何か悩み事でもあるの?" 思い切ってそう聞くと彼女は驚いたような顔をした後、俯いてしまった。しばらく沈黙が続いた後、ようやく口を開いた彼女の声は震えていたように思う。
"こうせいさん……どうしてそんなこと聞くんですか?" その言葉を聞いてハッとした俺は慌てて弁解しようとしたんだけど遅かったみたいだ。彼女は目に涙を浮かべて俺を見つめていたから……。
"ごめん!泣かせるつもりじゃなかったんだよ!ただ心配でつい聞いちゃって……" 俺の言葉にりおなは小さく首を横に振って言ったんだ。
"ごめんなさい、私心配かけてばっかりで……こんなんじゃ嫌われちゃいますよね?" その言葉を聞いて俺は思わず抱き締めてしまったんだ。彼女は驚いていたようだけど抵抗はしなかったからそのまま続けたんだ。
"嫌いになんかならないよ!それにもっと頼ってほしいくらいなんだからさ!俺たち付き合ってるんだよ?だから遠慮しないで何でも言ってほしいんだ" 俺がそう言うと、りおなは泣きながら何度もありがとうと言っていたんだ。そんな彼女を優しく抱きしめながら、俺は心の中で誓ったんだ。もう二度とりおなに辛い思いをさせないと……そして必ず守り抜くと心に決めたんだ……。
それからというものの、りおなは少しずつ元気を取り戻していったように見えたんだけど、ある日突然いなくなってしまったんだ。最初はトイレにでも行ったのかなと思っていたけどいつまで経っても戻ってこないので不安になった俺は探しに行くことにしたんだよ。でもどこを探しても見つからないし連絡もつかないから心配で仕方なかったんだ。だから警察に相談することにしたんだけど結局何もわからなかったまま時間だけが過ぎていったんだ。
そんなある日のこと、俺はいつものように大学に行くとそこには人だかりができていて騒がしかったのだ。不思議に思って近くにいた人に聞いてみたところ、どうやら誰かが倒れて救急車で運ばれたらしいとのことだった。その人の名前を聞いて驚いたんだ。それはりおなの名前だったからだ。
急いで教室に行き教授に事情を聞くとどうやら階段から落ちたらしいということだった。彼は慌てて立ち上がり部屋を出ようとしたのだがそれを止めたのは美月だった。
"待って!私も行く!" "でも……" そう言って躊躇する教授に美月は笑顔で言ったんだ。
"大丈夫!こうせいがついてるから" その言葉に俺は少し照れながらも頷いて答えたんだ。すると彼は渋々といった様子で了承してくれて一緒に病院へ向かうことにしたんだ。道中、美月はずっと手を握っていてくれたんだけどそれがすごく心強かったのを覚えているよ……。そしてついにりおながいる病室へと辿り着いた俺たちは中に入ったんだけどそこには誰もいなかったんだ……。
不思議に思って辺りを探していると不意に後ろから声をかけられたんだ。振り向くとそこにいたのはなんとりおなだったんだ!思わず駆け寄ると彼女は驚いた表情を浮かべていたんだけどすぐに笑顔になって言ってくれたんだ。
"……どうしたんですか?" その言葉を聞いてほっとした俺は事情を説明したんだ。すると彼女は少し困ったような顔をして言ったんだ。
"ごめんなさい……私ちょっと色々あったので……" そう言って立ち去ろうとする彼女を引き止めようとしたんだけど、その前に美月が先に声をかけてしまったんだ。
"待って!りおなちゃん、何があったか教えてくれないかな?私たち心配なのよ……" その言葉に一瞬躊躇したように見えた彼女だったが、しばらくして小さく頷いてくれたんだ。そしてゆっくりと口を開いて言ったんだ。
"……実は私、病気にかかってしまったみたいなんです" その言葉を聞いて俺は愕然としてしまった。まさかりおなが病気だったなんて思いもしなかったから……。
"そんな……どうして言ってくれなかったの?" 俺がそう聞くと彼女は悲しげな表情を浮かべて言ったんだ "ごめんなさい……心配かけたくなかったので黙ってたんです" その言葉に胸が締め付けられる思いがしたよ。でも同時に怒りも湧いてきたんだ。だって彼女が苦しんでいた時に何もできなかった自分に腹が立って仕方がなかったからね。だからつい声を荒げてしまったんだ。"どうして言ってくれなかったんだよ!?俺はそんなに頼りない彼氏だったのか?" 俺の言葉に彼女は驚いたような顔をした後、泣き出してしまったんだ。慌てて謝ると彼女は泣きながらも話してくれたんだ。
"ごめんなさい……あなたに心配かけたくなかったんです……それに嫌われたくなかったから言わなかったんです" その言葉を聞いて胸が痛んだよ。彼女がどれだけ辛い思いをしたのか考えると心が締め付けられるようだったからね……だからこれからは彼女のことをしっかりと支えていこうと思ったんだ。もう二度とこんな思いをさせないためにもね……。
それからというもののりおなはますます体調が悪化してしまったようで、ほとんど入院生活が続いていたんだ。そんなある日のこと、彼女は突然こんなことを言い出したんだよ……
"私、もうすぐ死ぬと思うんです" それを聞いて俺たちは絶句してしまったんだけど、りおなは構わず話を続けたんだ。
"なんとなくわかるんですよ……自分の体のことだからわかります。もう長くはないと思います" "そんな……嫌だよ!死なないでくれよ!頼むから……" 俺がそう言うと彼女は微笑みながら言ってくれたんだ。
"大丈夫ですよ、こうせいさん。私は最後まであなたのそばにいますから安心してください" "本当に?約束してくれるの?" 俺がそう聞くと彼女は頷いて答えてくれたんだ。その目は真っ直ぐ俺を見つめていて本気だということが伝わってきたんだ。だから俺も覚悟を決めることにしたんだよ……絶対に彼女を守り抜くとね……。
それからというもの、俺はりおなのそばにずっといることにしたんだ。彼女が不安にならないように手を握ってあげたり話しかけたりしてあげたよ。最初は戸惑っていたみたいだけど次第に笑顔を見せてくれるようになったんだ。それが嬉しくて仕方がなかったよ……でも同時に悲しくもあったんだけどね……だってもうすぐお別れの時が来るってわかってたからさ……。
そんなある日のこと、俺は教授から呼び出されたんだ。どうやらりおなのことで話があるみたいだったんだけど一体なんだろうと思いながらも研究室に向かったんだ。するとそこには教授の他にもう一人見知らぬ人がいたんだよ……その人は白衣を着ていて眼鏡をかけていたから多分医者だと思うんだけどさ……その人は俺を見て言ったんだ "はじめまして、私はりおなさんの主治医です" その言葉を聞いて驚いたよ!だってまさかりおなの病気について知っている人がいるなんて思ってなかったからね……だからつい前のめりになりながら聞いたんだ。
"先生!りおなの病気について何か知っているんですか?" その質問に先生は小さく頷いて答えてくれたんだ。
"はい。実は最近わかったことなのですが、りおなさんは難病にかかってしまったようなんです" その言葉を聞いた瞬間、俺は目の前が真っ暗になったような感覚に襲われたよ……まさかりおながそんな状況だったなんて思いもしなかったから……だから思わず叫んでしまったんだ "治す方法はないんですか!?お願いします!!どうか彼女を助けてください!!" 必死に頼み込む俺を見て主治医の先生は微笑んでくれたんだ。
"落ち着いてください。まだ方法はありますから安心しなさい" その言葉に俺はほっと胸を撫で下ろしたんだけど、それでも不安は消えなかったよ……だってもし失敗したらと思うと怖くて仕方がなかったからね……だけど同時にやる気も湧いてきたんだよ!絶対にりおなを助けるんだって決意したんだ。その日から毎日病院に通って治療を続けたんだけど一向に良くならなかったんだ……。
そんなある日のこと、いつものように病室に行くとそこには誰もいなかったんだよ……慌てて探しに行こうとしたんだけどその時ふと机の上に何か置いてあることに気づいたんだ。近づいて見てみるとそれは一通の手紙だったんだ……宛名にはこう書かれていた "こうせいさんへ" それを見た瞬間、俺はすぐに封を開けて読んだんだ。そこにはこう書かれていた。
"こうせいさん、今までありがとうございました。私はあなたと過ごした日々を一生忘れません" それを見て涙が出そうになったよ……まさかこんな形でお別れすることになるなんて思わなかったからね……だから必死になって手紙を読み進めたんだ……すると最後にこんなことが書かれていたんだよ。
"もし生まれ変わったらまたあなたに会いたいです" その言葉を聞いて俺は決意したんだ。絶対にりおなを見つけ出して見せると……たとえどんな姿になっていても必ず見つけ出してみせるってね!そしてもう一度告白するんだよ!今度は俺からプロポーズするつもりなんだ!だからそれまで待っててくれよな、りおな……
それからというものの、俺は必死に手がかりを探したんだけど全く見つからなかったんだ……でも諦めるつもりはなかったよ!だって約束したからね、必ず見つけ出すって!!そしてついに見つけたんだ!りおなの居場所を!! それはある病院の病室だったんだけど、そこにりおなが眠っていたんだよ!しかも驚いたことにその姿は昔と変わらないままだったんだ!それを見た瞬間に俺は思わず駆け寄ってしまったんだけど、その時ふと声をかけられたんだ……振り向くとそこには白衣を着た男が立っていて言ったんだよ。
"君は彼女の知り合いかね?" その言葉を聞いて我に返った俺は慌てて頷いたんだ。するとその男は微笑んで言ったんだ。
"そうか……なら話は早いな。実は彼女について話したいことがあるんだがいいかい?" その言葉に俺は迷わず頷いて答えたんだ。するとその男はついて来いと言わんばかりに歩き始めたので俺もその後をついていくことにしたんだよ……一体りおなはどんな状況なんだろうかと考えながらね……そしてしばらく歩いた後、俺たちはある部屋に到着したんだ……そこはとても広くて立派な部屋で椅子やテーブルが置かれていたんだけど何故か誰もいなかったんだ……不思議に思ってキョロキョロしていると男が話しかけてきたんだよ。
"とりあえずそこに座ってくれ" その言葉に素直に従った俺は椅子に腰掛けることにしたんだけど、その隣に男も座ったんだ。なんだか距離が近くてちょっと緊張してしまったけど我慢することにしたんだ……そしてついに男が口を開いたんだよ。
"さて、本題に入ろうか" その言葉を聞いて俺はごくりと唾を飲み込んだんだ……一体どんな話を聞かされるんだろうかと考えていると男は話し始めたんだ……その内容を聞いて俺は言葉を失ってしまったよ……なぜならそれは信じられないようなものだったからさ……。
"単刀直入に言おう、彼女は不治の病にかかっているんだ" その言葉を聞いた瞬間、俺は頭が真っ白になってしまったよ……まさかそんなことになっていたなんて思いもしなかったから……でも同時に怒りも湧いてきたんだ……だって彼女が苦しんでいる時に何もしてあげられなかったんだからね……だからつい怒鳴ってしまったんだ。
"どうしてもっと早く言ってくれなかったんだよ!?" その言葉を聞いて男は申し訳なさそうな顔をしながら言ったんだ。
"すまない、私も知らなかったんだ……まさかこんなことになるとは思ってなかったんだ……許してくれ" その言葉に俺は少し冷静になって考えてみたんだ……確かにこの人を責めても仕方ないよなと思ったからね……それにりおなを救うためにはどうすればいいのか考えないといけないと思ったんだよ……そこで俺は思い切って聞いてみたんだ。
"先生!何か方法はないんですか?教えてください!" その問いに男はしばらく考え込んでいたんだけど、やがてゆっくりと口を開いたんだ……その言葉に俺は希望の光を見たような気がしたよ……
"一つだけ方法があるかもしれない" その言葉を聞いた瞬間に思わず前のめりになってしまったんだ……だってその方法がわかればりおなを助けられるかもしれないって思ったから……だから必死になって聞いたんだよ。
"教えてください!!" すると彼は静かに語り始めたんだ……その内容を聞いて俺は唖然としてしまったよ……だってまさかそんなことになろうとは思いもしなかったからね……でも同時に覚悟も決まったんだ。
"わかりました、やります!" その言葉を聞いて男は微笑んでくれたよ……そして俺にこう言ってくれたんだ。
"ありがとう、君ならできるかもしれない" その言葉に俺は力強く頷いて答えたんだよ。必ずりおなを助けるんだって心に誓いながらね……
それからというものの、俺は必死に研究に取り組んだんだ。りおなを救うためにあらゆる方法を試したんだけどどれもうまくいかなかったんだ……でも諦めるつもりはなかったさ、絶対に助けるんだって決めていたからね!そんなある日のこと、ついにその時がやってきたんだ……それはある薬が完成した時だったんだよ……俺はすぐにりおなのところに持って行って飲ませたんだ。するとしばらくして彼女の容態が落ち着いてきたんだよ!それを見て俺は確信したんだ……これで彼女を救えるってね!
それからというもの、俺は毎日のように彼女に会いに行ったんだ。彼女はいつも笑顔で迎えてくれて本当に嬉しかったよ……そんなある日のこと、彼女が突然こんなことを言い出したんだ……
"私、もうすぐ死ぬと思うんです" その言葉を聞いて俺は思わず叫んでしまったんだ……そんなこと言わないでくれってね……でも彼女は微笑みながら言ったんだ。
"ごめんなさい、こうせいさん。私は最後まであなたのそばにいますから安心してください" その言葉に俺は何も言えなくなってしまったよ……だって彼女が覚悟を決めているのがわかったからね……だから俺も覚悟を決めることにしたんだよ……絶対に彼女を守るんだって!そしてついにその日がやってきたんだ……それはりおなが亡くなる前日のことだったんだけど、彼女はベッドの上で静かに眠っていたんだ……俺はそんな彼女を見つめながら決意を固めたんだ。
"俺が必ず君を救うよ、りおな" そう言うと俺は彼女を抱きしめながらキスをしたんだ……そしてそのまま眠りについたんだよ……目が覚めた時、隣では彼女が微笑んでいたんだけどその体は冷たくなっていたんだ……それを見て俺は全てを悟ったよ……彼女はもうこの世にはいないんだってね……。
"ごめんな、守ってあげられなくてごめん" 涙を流しながら何度も何度も謝ったけど彼女からの返事はなかったんだよね……それで俺も決心したんだ。せめて彼女の亡骸だけは綺麗なままにしておいてあげようと思ったんだよ。だからすぐに準備を始めたんだ、彼女を火葬するためにね……そしてついにその日がやってきたんだ。
俺は彼女を火葬場まで連れて行ったんだけど、その時のことを今でも鮮明に覚えているんだ……だって彼女の亡骸が燃えていくのを見ているのが本当につらかったから……でも同時にこれで彼女は救われたんだって思えたんだよ。
"りおな、今までありがとう" 最後にそう言い残してその場を後にしたんだ……もう二度とここに来ることはないんだろうなって思いながらね……。
それからというものの、俺はずっと部屋に閉じこもっていたよ……何もやる気が起きなかったんだ。ただぼんやりと窓の外を眺める日々が続いたんだ……そんなある日のこと、俺はふとあることに気づいたんだよ……それはりおなが最後に言った言葉についてだった。
"最後まであなたのそばにいますから安心してください" この言葉の意味を考えるうちに一つの答えにたどり着いたんだ……もしかしたらりおなはまだ生きているんじゃないかってね!そう思うといても立ってもいられなくなってすぐに行動を開始したんだ!まずはりおなの私物がある場所を調べ始めたんだけど、そこで見つけたものがあったんだよ……それは一冊のノートだったんだ。それを見た瞬間、俺の中で希望の光が輝き始めたんだ……だってそこにはきっと彼女の想いが記されていると思ったからね!早速ページをめくってみると、予想通りそこに書かれていたのはりおな自身の言葉でした。
"こうせいさんへ" その言葉を見た瞬間、俺は涙が出そうになってしまったよ……なぜならそこには彼女が俺に向けてメッセージを残してくれていたからなんだ……でもそれだけじゃなかったんだよ!彼女はさらに続きを書いてくれていてね、その内容に俺は感動してしまったんだ!! "私はあなたのことを愛しています" この言葉に思わず胸が熱くなったよ……だってまさかりおなが俺と同じ気持ちでいてくれたなんて思いもしなかったからね!だから俺はすぐに返事を書くことにしたんだ……それがりおなに送る最後のメッセージになるだろうと思いながらね。
"俺も同じ気持ちだよ" そう書いてノートを閉じると、最後にもう一度りおなの顔を見つめたんだ……彼女は本当に綺麗な顔で眠っていたんだよ……まるで今にも起き出しそうなくらいにね……そう思うとまた涙が出そうになったけどぐっと我慢したんだ……ここで泣いてしまったら彼女が安心できないと思ったからさ。そして最後にこう呟いたんだ……"さようなら、りおな" そう言った後、俺は部屋を出て行ったんだ……もう振り返らなかったよ。だってこれ以上ここにいたら決意が鈍るような気がしたからね……だから振り向かずに玄関へと向かったんだよ。そしてドアを開けた瞬間、目の前に広がった景色を見て思わず言葉を失ってしまったんだ……なぜならそこは一面の花畑だったからさ!そしてその中央には一本の木が立っていたんだよ……まるで俺たちを祝福してくれているかのようにね!それを見て俺は確信したんだ……これがりおなに会える最後のチャンスなんだってことをね!だから迷わずその木の下まで歩いていったんだよ……そしてそこで立ち止まると大きく深呼吸したんだ。
"りおな、待っていてくれ!!必ず君を助け出して見せるから!" そう叫んだ瞬間、目の前が真っ白になったと思ったらそのまま意識を失ってしまったんだ……最後に聞こえたのは微かな笑い声だったような気がするんだけどね……それからしばらくして目が覚めた時には既に朝になっていたんだけど、隣には誰もいなかったんだよね……不思議に思って部屋の中を探してみたけどどこにもいないんだよ……それで仕方なく外に出ることにしたんだけどその時に気づいたことがあるんだ。それは部屋の机の上に手紙が置かれていたことなんだ……そこにはこう書かれていたんだよ。
"ありがとう、あなたと共に過ごせて幸せでした" 手紙を読んだ瞬間に涙が止まらなくなってしまったんだ……だってその一文だけでりおなの想いが全て伝わってきたからね!だから俺は思ったんだよ、絶対に彼女を見つけ出してみせるってね!!それからというものの、俺は必死になって手掛かりを探したんだけど残念ながら見つからなかったんだ……でも諦めるつもりはなかったよ!必ず見つけ出すって誓ったんだから!!
そうして数年が経ったある日のこと、ついに手がかりを見つけることができたんだ……それはある村の伝承について調べている時に偶然見つけたものなんだ。それは古い本に書かれていたもので、そこにはこう書かれてあったんだよ。
"この山に眠る秘宝を手に入れればどんな願いも叶う" 俺はその言葉を聞いて胸が高鳴ったんだ……だってその伝説は昔から語り継がれているものだったからね!だから俺はすぐに準備を始めたんだ、必ずりおなを助けるんだって心に誓いながらね!!そしてついにその日がやってきたんだ……それはある山の中でのことだったんだけど、そこに辿り着いた時にはもう夜になっていたんだ……でもそんなことは関係なかったね!りおなを見つけるまでは帰れないんだから!!そう思いながら歩き続けていると、遂に目的地が見えてきたんだ……それは巨大な洞窟の入り口だったんだけど、中は真っ暗闇で何も見えなかったんだよ。でも俺は気にせずに中に入っていくことにしたんだ、りおなを助けるためにはどんなことでもするつもりだったから!! そしてついに最深部まで辿り着いた時、目の前には大きな宝箱が置かれていたんだ!それを見た瞬間に心臓がドキドキしてきたよ!だってこれは伝説に伝わる秘宝が入ってるに違いないと思ったからね!だからすぐに蓋を開けようとしたんだけど、その時にある考えが頭に浮かんだんだ……もしこれが罠だったらどうしようかってね。でもりおなを助けるためならどんなリスクも負う覚悟だったから迷わず開けることにしたんだよ!そして蓋を開けた瞬間に目に入ったのは……なんと人間の死体だったんだ!!これにはさすがの俺もびっくりしてしまったよ!まさかこんな場所に人がいるとは思わなかったからね!でもすぐに冷静になった俺はあることを思い付いたんだ……こいつを使えば秘宝が手に入るんじゃないかと思ったんだよね!だから早速そいつを抱き上げると洞窟の外に向かって歩き始めたんだ!そして外に出るとそのまま地面に埋めることにしたんだ!これで邪魔者はいなくなったし後は秘宝を手に入れるだけだと思ってね!! そうして俺は洞窟から少し離れた場所にある湖に向かったんだ、そこには美しいお城が建っていてその中へ入ることにしたんだよね!すると目の前には大きな階段があってそれを上っていくと大広間に出たんだけど、そこに一人の女性がいたんだ!
彼女は俺を見るなり驚いた顔をしていたけどすぐに笑顔になって話しかけてきたんだよ。"あなたは誰ですか?どうしてここへ来たんですか?"って聞かれたんだけど俺は正直に答えたよ、"俺はりおなという女性を探しているんです"ってね! それを聞いた女性は一瞬驚いた顔をしてたけどすぐに納得してくれたようだったんだ。"なるほど、そういうことですか……わかりました、こちらへどうぞ!"って言われて案内された先にあったのは大きな鏡だったんだ!!そしてその前には一人の男性が立っていてこっちを向いていたんだよね!彼は笑顔で話しかけてきたんだけど、その言葉を聞いた瞬間に衝撃を受けたよ!!なんと彼が言った言葉は俺の名前だったんだよ!! "あなたは私です、そして私はあなた自身でもあるのです"って言われた時は思わず耳を疑ってしまったね!だってそんなことありえないって思ったからね!!でも同時に納得できたんだ、なぜか彼の言うことを聞かないといけないような気がしてきたんだよね……だから俺は彼に従うことにしたんだよ。"わかりました、よろしくお願いします"と言って頭を下げると彼もまた同じように頭を下げてくれたんだ。
それからというものの、俺は毎日彼と過ごすようになったんだけど次第に彼のことが分かってきたような気がしたんだよね!彼はいつも笑顔で優しく接してくれたし、俺のことを心から愛してくれていたんだ!そして俺もそんな彼に惹かれていったんだよ……いつしか俺たちは恋人同士になっていたんだ!!でもそんなある日のこと、彼が突然こんなことを言い出したんだ……"私と一つになりませんか?そうすればあなたは助かることができるんです!"ってね!俺は迷わず彼の提案を受け入れることにしたんだよ!! それからというものの、俺たちは毎日のように愛し合ったんだ!最初は痛かったけどだんだん気持ちよくなってきて最後は意識を失うくらいだったよ!でもそのおかげで俺は助かったんだ!!本当に嬉しかったよ、これでりおなに会えるんだってね!! そしてついにその日がやってきたんだ……それは俺が死ぬ前日のことだったんだけどね、彼は泣きながら俺に言ったんだよ……"私はあなたを愛しています、だからどうか死なないでください!"ってね。俺も同じ気持ちだったんだけどもう遅かったんだ……だって俺はもう死ぬ運命にあったんだからさ!!
そしてついにその時がやってきた時、彼は俺を抱きしめながらこう言ったんだ……"ありがとう、あなたと共に過ごせて幸せでした"とね!!それを聞いた瞬間に涙が溢れてきたよ……でも同時に安心もしたんだよね、これでりおなに会えるんだって思えたからさ!そしてついにその時がやってきたんだ!目の前が真っ白になったと思ったらそのまま意識を失ってしまったんだ……最後に聞こえたのは微かな笑い声だったような気がするんだけどね……それからしばらくして目が覚めた時には既に朝になっていたんだけど、隣には誰もいなかったんだよ。でも俺は気にせずに外に 出ることにしたんだよね! そうして外へ出た瞬間に気づいたことがあるんだよ、それはとても綺麗な花畑だったんだ!!そしてその中心には一本の木が立っていたんだよ!まるで俺たちを祝福してくれているかのようにね!!それを見た瞬間に涙が出そうになったよ……だってその木の下に立っていたのは俺自身の墓標だったから!! その光景を見ているうちに涙が溢れてきたんだけど、それと同時にあることを思い出したんだ……それはりおなが最後に残した言葉だったんだよ!彼女は俺にこう言っていたんだ"私はあなたのことを愛しています"ってね!!だから俺はすぐに答えを出したんだ!俺も同じ気持ちだよってね!!するとその瞬間に目の前が真っ白になったと思ったらそのまま意識を失ってしまったんだ。そして気づいたらここにいたというわけさ!でも驚いたのはそれだけじゃなかったんだよね……なんと目の前にいたのはりおなだったんだよ!!しかも彼女も俺と同じように墓標が立っていたんだよ!これには本当に驚いたけどそれ以上に嬉しかったんだよね!!だってようやく会えることができたんだからさ!!
でも彼女はなぜか悲しそうな顔をしていてね、俺にこう言ったんだ"ごめんなさい……私はあなたを助けることができませんでした"ってね。それを聞いた瞬間、俺は思わず叫んでしまったよ!!"そんなことはない!君は俺を救ってくれたじゃないか!だから謝る必要なんてないんだよ!"ってね!!すると彼女もまた同じように叫んだんだ!! "いいえ、違うんです!!私はあなたを死なせてしまったんです!!私がいなければあなたは死ぬことはなかったんです!!"とね……それを聞いてハッとしたんだ、彼女は自分が死んだことを悔やんでいるんだってことにね……。
だからこそ俺は彼女にこう言ったんだ!!"それは違うよ、君のせいじゃない!俺が死んだのは運命だったんだから仕方のないことだったんだよ!それに君は俺のために泣いてくれたじゃないか!それだけで十分だよ!"ってね。すると彼女もまた泣きながらこう言ってくれたんだ!! "本当に優しいんですね……ありがとうございます"ってね!! その姿を見た瞬間に思わず彼女を抱きしめたよ!だってそうせずにはいられなかったんだからさ!!そしてそのままキスをしたんだ……
それはとても長いキスだったんだけど、とても幸せを感じることができたんだ! そうしてしばらくしてから俺たちは別れを告げることにしたんだ……もう二度と会うことができないからね!!でも最後に俺は彼女にこう言ったんだ!"ありがとう、本当に感謝しているよ!またいつか会おうね!!"ってね!!彼女もまた笑顔でこう言ってくれたんだ!! "こちらこそありがとうございます!また会える日を楽しみにしています!"と言いながら手を振ってくれたんだよ!!それでお別れしたんだ!
そして気づいたら自分の部屋に戻っていたんだよ!!時計を見るともう朝の6時だったから急いで支度をして学校に向かったんだ!!でも途中でふと思い出したことがあったんだよね!それはりおなのことだったんだ!!彼女は今どうしているんだろうと思ったんだけど、すぐに考えることをやめたよ!なぜなら俺にはやるべきことがあったからだ!それはりおなに会うことだったからね!!だから俺はそのまま学校へと向かったんだ!! そしてついに放課後になった時、俺は真っ先に教室を出て校門へと向かったんだよ!!するとそこには見覚えのある後ろ姿が見えたんだ!それは紛れもなくりおなだったんだよ!!俺はすぐに声をかけたんだけど、彼女はなぜか驚いた顔をしていたんだ!それもそのはずさ、だって死んだはずの俺がここにいるんだからね!!でも彼女は泣きながら抱きついてきたんだよ!!俺もまた同じように泣いたよね……だってずっと会いたかった人に会えたんだからさ!!それからしばらくの間抱き合っていたんだけど、やがて彼女が口を開いたんだ! それは意外な言葉だったんだよね!"ごめんなさい……私のせいであなたを死なせてしまって……本当に申し訳ないと思っています"と謝ってきたんだ。それを聞いて思わず戸惑ってしまったよ!だってまさか謝られるなんて思ってなかったからね!!
でも同時に嬉しくもあったんだ、だって彼女が俺のことを想ってくれていたことが分かったから……。だから俺は彼女にこう言ったんだよ!"謝らなくていいんだよ、君は悪くないんだからさ!それに俺も君と同じように死んだわけだしお互い様だよ!だから気にしないでくれ!!"ってね。
それを聞いた瞬間彼女はまた泣き出してしまったんだけど、今度は嬉し泣きだったんだよね!それから俺たちは一緒に帰ることにしたんだけど、そこでも色々な話をしたんだ!例えばお互いの家族の話とか学校生活についてとか色々話したんだよ!でも一番印象に残ったのはやっぱりりおなが俺のことを愛していると言ってくれたことだったね!!それを聞いた瞬間は本当に嬉しかったよ!!だって俺も同じ気持ちだったからさ!! それからしばらくして俺たちは別れたんだ。
でもまた会える日が来るって信じてるから寂しくはなかったんだよね!だから俺は笑顔で手を振ることにしたんだよ!彼女もまた笑顔で手を振ってくれたんだ!!
それが最後の別れだったんだけど、今でも鮮明に覚えているんだ……あの笑顔は絶対に忘れないだろうからね!!
だからこれからもずっと一緒なんだ!きっと天国でも会えるはずだしね!!
さあ今日も頑張ろうか!また明日も会いに行くからさ!
これで俺の話は終わりだよ!どうだったかな?面白かったかい?もしよかったら感想を聞かせて欲しいんだけどどうかな?
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