貧血とメンタルは関係があるらしい。
エッセイを書き始めた当初は「毎日書くぞ!」と等と無謀なことを考えていた。
いや、無理だわ。時間も精神力も足りないわ。
エッセイは基本的に自分の考えや思いを綴るものだが、自分に向き合わないとならないので、なかなかに精神力も使うのだ。
そして、私のメンタルは豆腐で出来ている。この豆腐が崩れないよう、日々、自分のケアに心がけている。
まぁ、予期せぬ事態に豆腐をぐずぐずにされることもしばしばなのだが。特に実母からの電話は地雷しかない。何気ないとこから被爆する。まぁ、その話はまたそのうちにしようかな。
先月、月一診療のため、漢方医でもある婦人科の先生に会った時のこと。丁度、健康診断の結果も先生のところに届いていたようで、開口一発「貧血が改善しないね」と言われた。
思わず顔をひきつらせて笑ったよ。
漢方は優秀なくらい飲み忘れずに頑張れているが、貧血改善のヘム鉄はついつい忘れてしまう。
昔から、ビタミン剤とか瓶で買っても飲まずに捨てるようになっちゃうタイプなのだ。
中身が見えないからね。大量に錠剤が入った瓶の中、パッと見じゃ減ってるかどうかは分からないでしょ?飲んだかどうかなんて、自分の記憶次第な訳よ。
私、記憶力が悪いんでね。覚えてられないんだわ。
さらに、病院で処方される鉄剤は気分が悪くなる。入院して点滴で鉄剤いれたこともあるんだけど、もう、吐き気に襲われてしばらく動けなかったよね。いや、入院してる時は大人しく寝てればいいんだけど。
まぁ、その為、処方される鉄剤ではなくドラッグストアのヘム鉄を飲む約束を、かかりつけ医としたのだ。
かれこれ3か月以上前から飲んでいるのに、数値の改善が見られないのは、さすがに問題だと言われた。他の病気を疑うって話ね。
その前にもう一月だけ、ヘム鉄を頑張って飲もうと言う話になった。
「鉄分不足は、貧血だけの問題じゃないのよ。話したと思うんだけど」
いいえ、話されておりません!
とは言えず、曖昧にうなずく私。何だかこの日の先生は少し虫の居所が悪そうな空気を醸し出していたからね。
先生だって人間だ。そんな日もあるだろう。
女性が生理中にイライラしたり憂鬱になったりすることがあるのは、男性諸君も知っていると思う。実はこれ、ちゃんとメカニズムがあるんだって。
そしてそれは、うつやパニック障害にも大きく関係している。
生理中に貧血になるのは容易に分かるだろう。
血が出ていくんだからね。この貧血状態がイライラ、憂鬱などを引き起こしているのは、まぁ、何となく気分良くないからね、と漠然と考えてる方が多いのではないだろうか。
様々な神経伝達物質が脳内に出されるのは、一度くらい聞いたことがあるだろう。
セロトニン──心を安定させる。
ノルアドレナリン──やる気を促す
ドーパミン──快楽や多幸感を得る
鉄分が、これらの神経伝達物質を作る際に必要な酵素を助ける役割を担っているらしい。
つまり、貧血だと様々な神経伝達物質が作られなくなってしまう。結果、心が不安になったりやる気がでなくなったり、不幸に感じる──うつやパニック障害の症状を引き起こすことがあるのだそうだ。
先生!それ、最初にちゃんと教えてもらいたかったです!ヘム鉄飲みます!ちゃんと飲みます!!
と、勇んでヘム鉄を飲むことを心に誓ったよね。
うん、それでも飲み忘れてるんだけど……ほんと、覚えられないんだわ。
さてさて、皆さんは疑問に思わなかっただろうか?
ヘム鉄は病院で処方されないのだろうか?それであれば個包装なんじゃないの?と。
そもそも鉄剤には、ヘム鉄と非ヘム鉄があるらしい。処方箋で出してもらえる鉄剤は、非ヘム鉄のみらしいのだ。詳しいことは分からないけど、ヘム鉄はサプリメントとしての瓶やパッケージにまとめられたものを買うしかないわけだ。
毎朝飲めば良いだけのことなのは分かってる。
なのに、ふと瓶を見て思ってしまうんだよ。
あれ? 今日、飲んだ?
記憶力、無さすぎだな。
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