ゼロ番目の発見者 5
「はぁん!」
――!?
高島平さん(仮)が唐突に何かに反応して性感してしまいました。
隣にいた先輩刑事が驚きの表情を浮かべます。
「どうした? お前急に変な声出して」
「はぁん! 分かりません。何か右耳が……はぁん! 急にすごい反応……はぁん! するように……はぁん! なってしまって……」
高島平さん(仮)の性感が止まりません。
因みにこれ……神様の仕業です。
「偶然だけど見つけたわ! 高島平さん(仮)の
神様は高島平さん(仮)の右耳をしゃぶります。
因みに霊感帯とは神や霊的なものから刺激を受けた時に最も反応してしまう部位のことです。
「はぁん! はぁん! はぁん! はぁん!」
つまり高島平さん(仮)は、性感しているのではなく霊感しているのです。
「本当に大丈夫かお前!? さっきから、はんはんはんはん言ってっけど……ん? はん? 犯!? まさかお前、犯人が分かったのか!?」
先輩刑事の問いに対して、神様は高島平さん(仮)の耳をしゃぶります。
「はぁん!」
「そうなんだな?」
また耳をしゃぶります。
「はぁん!」
「よし! じゃあここに容疑者全員の顔写真がある。順番に見せるから犯人が誰なのか当ててみせろ!」
一枚目……。
耳をしゃぶらない神様。
二枚目……。
まだ耳をしゃぶらない神様。
三枚目……。
神様、透かさず耳にしゃぶりつく!!
「はぁん!」
四枚目……。
耳をしゃぶらない神様。
再び三枚目……。
一気にしゃぶりつく神様!!
「はぁんはぁんはぁんはぁんはぁんはぁんはぁんはぁん――」
霊感が止まらない高島平さん(仮)!!
「こいつかあああ!!」
そして叫ぶ先輩刑事!!
「はぁん!」
「って、こいつ第一発見者の
「はぁん!」
「いくぞ! あの女を逮捕じゃぁぁぁああああ!!」
「はぁん!」
こうして事件はスピード解決したのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます