天真爛漫な妹神 1

 つい先程までちびちびと飲んでいたはずのコーヒーを一気に飲み干す神様。


「やばい! あの子がくる!!」


 大急ぎで戸締りをして、電気を消します。


 どうやら居留守を使うようです。


 神様とあろうお方が一体何に怯えているのでしょうか?


「し! ちょっと静かにして!! あの子に会うといつもいつもなことがないのよ!」


「ええ!? それは大変だー! だったら私が一肌脱いでしんぜよう!」


「だから、ちょっと黙って…………え?」


 神様は恐る恐る振り返ります。


「げっ!!」


 なんと神様が会いたくなかった相手はもう背後に迫っていたのです。


「やっと会えました! 姉様ー!!」


 天真爛漫な少女が神様に抱き着くのでした。

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