神様がゾッとした日 1
女性が自殺騒動を起こした翌朝、神様は眠い目を擦りながらモニターを眺めていました。
「もう! 昨晩のあれのせいで寝不足もいいところよ!」
神様は自殺未遂をした女性の動向を見守ることにしました。
診療所のベッドで目が覚めた女性。
看護師がそれに気づきます。
「あ! 良かったー、目が覚めたのね。……ダーリーン!!」
呼ばれた医師の男がやって来ます。
「どうしたんだい? ハニー。あ! 彼女目が覚めたんだね」
そして一通りの診察を受けた女性は診療所を後にしました。
帰路につく際、女性はずっと俯いたまま歩いています。
モニター越しで神様は不安そうに見つめます。
「何があったか知らいけど……彼女、相当追い詰められているみたいね。何か元気になるきっかけがあると良いのだけれど……」
すると前方から甘いマスクの爽やかな青年が向こうから歩いて来ます。
それを見た神様。ニヤリと笑みを浮かべると――。
「これだわ!
指をパチンと鳴らします。
すると女性は履いていたハイヒールの踵がポキッと折れて、バランスを崩します。
「危ない!!」
青年は女性の身体を支え、そのままお姫様抱っこをします。
「大丈夫ですか?」
ニコッと笑う青年。やはり爽やかです。
女性の目はハートになっていました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます