神様と不思議なおじさん 3

 おじさんはため息をつきます。


「やっぱり神頼みなんてかっこ悪いですよね。帰ろうかな……ん? あれは」


 おじさんもドローンの存在に気づいたようです。


「へー、これが噂に聞くドローンってやつか。昔ラジコンヘリ競技で全国チャンピオンだった頃もあったっけ。ちょっとやってみるか」


「あ! わたしのドローンちゃんに触らないでー!!」


 神様はドローンにしがみ付きます。でもこれおじさんのお金で買った物では?


「もう、仕方ないなあ。ちょっとだけだからね」


 それからおじさんはしばらくドローンを操縦します。


「なんか感覚が戻ってきたみたいだ。最近忙しかったからなあ、こんな感覚久しぶりだな」


 そして高難度と呼ばれる技を難なくこなします。


 神様はその様子を見守るのでした。


「なんか物凄い動きしてるけど、私のドローンちゃん壊されたりしないよね?」


 ……たぶん。

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