神様と罰当たりな暴走族 2

 次の日――。


「ブオォォーン! ブォンブォンブォン!!」


「ヒャッハー!」


 今夜も暴走族がやってきました。


「来たわね。まずは定番のポルターガイストで脅かしてやるわ」


 神様は落ちていた小石(×3個)を拾うとお手玉を始めます。


 当然普通の人間には神様の姿は見えない訳で、暴走族の人達からしてみたら小石|(×3個)が宙に浮いているように見えるのです。


「さあ、驚きなさい! 小石(×3個)が宙に浮いているのよ!」


「ブオォォーン! ブォンブォンブォン!!」


「ヒャッハー!」


 夜通し続けましたが結局見向きもされませんでした。


「もう、何で見ないのよー! こっちを見なさいよー!」


 無念。

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