神様と罰当たりな暴走族 1

 神様には近頃悩みがあります。


「ブオォォーン! ブォンブォンブォン!」


「ヒャッハー!」


「ブォンブォンブォンブォンブォンブォン!!」


 夜な夜な境内に現れる暴走族。どうやら良さげな感じの廃れ具合が彼らの心をくすぐってしまったようなのです。


「あああああ!! もー! うるさーい!!」


 無理もありません。もう何日も安眠から遠ざかっているのですから。


「もう、我慢できない。こうなったらあのクズどもを絶対に追い出してやる! 神を怒らせたことを後悔させてやるんだから! ふはははは――」


 神様らしからぬ発言です。

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