プロットなしで長編を書いた話

オレンジ11

忘備録

『ミュゲ書房』のあれこれが落ち着き、次は真面目な公募を目指そうかな、と思って色々考えていたのですが、ちょっとしたきっかけで古巣のサイトで長編を書いてみることに。


テーマが決まっていて、書いてみよう、という気持ちになりやすかったんです。

これは一番最初の小説を書いた時もそうで、小説を書き始められたのは、古巣のおかげと言っても過言ではありません。


古巣は、女性向けの恋愛小説がメインのサイトです。

私の書くものと傾向が違う感じがしつつ、意外と読まれるんですよ。

読んでもらえるのがうれしくて、できるだけサイトの傾向に寄せたものを書くよう頑張ります(でもズレます)。


長編をまるっと最初から書くのが久しぶりだったので、感覚を取り戻せるかなと、リハビリ的に書き始めました。

8月後半だったと思います。


私はプロットをきっちり作る派なんですが、今回はほぼノープロット。

最低限の登場人物と大まかな流れ、最後のイベントのみ決めて、執筆開始。


結果どうなったかというと、最後、急いてしまった感はあったものの、楽しく書き切ることができました。


最終的にプロットポイントなどの配置がどうなったか、確認するのが楽しみです。


心理状態の変化は、以下の感じ。

―――――

1.最初はゆっくりじっくり(迷ったり悩んだり。設定を固める必要があるので慎重に)


2.中盤から筆が進み始める(楽しくなってくる)


3.後半は加速がつくが、一番の盛り上がりを書き終えると力尽きる(カタルシスと脱力)


4.読み手(読者さん)から意見を頂いて、そうかなるほど! と気付いて、加筆修正する元気が出てくる(このエッセイを書いている今現在、ここです。完結したのに加筆中)

―――――


小説を書き始めてもなかなか完成させられない、という方は、何とか頑張って1.をクリアすると、楽しくなってくるかもです。


古巣→カクヨム→商業、と進んできたわけですが、どれも同じような感じがあります。書いているの楽しさ、完成した時の達成感、そして読者さんの反応を頂く嬉しさ――これらがあるから自分は夢中になるんだな、というのが実感できました。


登場人物は、必要に応じて増やしていきました。

伏線的に配置した人物もいましたが、全員が何らかの役割を果たしたと思います。


問題点は、寝不足になること。

毎日書き続けるわけですが、最初だらだらして、そのうち乗って来て、気付けば、家事と睡眠がどんどん後ろに。

神経も高ぶって眠りが浅くなりますし。


これは良くないです。

でも疲れている割に、仕事と趣味のめりはりがつき、生活に張りが出ますね。

忙しすぎて、余計なことにくよくよ悩む必要がなくなるのも良いです。


『ミュゲ書房』の改稿について、転職とよく両立させたな~と思ってたんですが、上記のような理由で可能だったんですね。


下記ながら自分の特徴も考えまして。

―――――

1.舞台設定にリアリティがある(知らないことは書けないからそうなる)


2.調査をする(クライマックスの大イベントでは綿密な調査をしました。他の部分も、あれこれ調べてしまいます)


3.話の展開は偶然に頼る部分あり(自分の人生も偶然と運の良さがすごいので…ある意味ここもリアリティではあったりします。個人的に)

―――――


多分、こういう形でストーリー展開を変えていくと、自分なりのスタイルができやすいのかなと考えたりしています。


先ほどradikoでSTVラジオをかけたら、『ノッティングヒルの恋人』の主題歌が。

この映画は私の創作の理想形の一つです。

『市長の恋』ではオマージュ的な部分があります。


きりが良いので、この辺で。



(了)

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