第6話 はぁ、やれやれ。そんなカードをあなたがデッキに入れている事ぐらい、私が読めないとでも思っていたのでしょうか。 本当に馬鹿なんでしょうね

「煩い!!黙れ!!お前の望み通り、この闘技に勝ってからボキューズ男爵家次期当主を賭けてノウヒスと

闘技してやる!!

俺様は本当は凄いんだ!!ノウヒスなんかに負けるわけがないからな!!」

 はぁ、やれやれ。本当に自信過剰のナルシストですね。気持ち悪い。

 「”継続的なダメージ。そのダメージが今勝利の決め手に”を詠唱」

”継続的なダメージ。そのダメージが今勝利の決め手に 8 直前のあなたのターンまであなたが6ターン以上連続して

ユニットでダメージを与えてきた場合、対象の対戦相手に連続して与えてきたユニットによるダメージとあなたのユニットが

連続してダメージを与えてきたターン数で割った数字の

40%を与える。

このターンと次のターンから数えて3ターン、あなたはユニットによる攻撃ができない”

「どうだ!!これで160ダメージだ!!俺様の勝ちだ!!」

ハットス:「単純なカードで、テオドリグのようなデッキでは読まれやすいというか、読まれて当然だが、

クラリスに対抗手段はあるのか。今手札に。

いや、手札どころかデッキにも入っているのか?」

イレスター:「即死魔法の応用カードでどうにかなるのか?ならないだろう」

 はぁ、やれやれ。そんなカードをあなたがデッキに入れている事ぐらい、私が読めないとでも思っていたのでしょうか。

本当に馬鹿なんでしょうね。

私は賢いので、そんな事は分かりきっています。

 「あの〜、そんなカード貴方が使う事ぐらい分かりきっていたわよ。

貴方って本当に馬鹿ね。

デッキに合った切り札を入れておくなら、それを読まれている事も想定しておくものでしょう。

貴方の毎ターンユニットでダメージを与えていくそんな馬鹿丸出しの単純デッキで、そんなカードを切り札にしている事なんて

分かりきっているわよ馬鹿」

 本当に、馬鹿なんですね。気持ち悪い。

あまりに馬鹿なテオドリグの行動を見ていると頭が痛くなってきます。

なんで、私がテオドリグのせいで頭が痛くならないといけないのでしょう。

この頭痛の分も慰謝料に請求しておきましょう。

まったく、許せませんね!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る