第5話 「俺様は凄いんだ!俺様は強いんだ!誰も俺様の事を正しく評価してくれないだけなんだ!」ですか。はぁ、貴方は正しい評価をされているんですよ

「俺様のターン、ドロー」

やれやれ、見苦しいですね。

今更テオドリグに何が出来るというのでしょう。

謎の自身だけは一人前のようですね。

まったく、テオドリグのように努力してこなかった者程自分に謎の自身を持っているものなのです。

俺様は本当は優秀なんだ、俺様はやってこなかっただけだ。誰も分かってくれないが俺様は優秀なんだ。

と、矮小で怠惰で何の価値もない自分を認めたくないからでしょうか。

テオドリグのように何の努力もしてこなかった者程こうなるんですよね。

 「俺様は凄いんだ!俺様は強いんだ!誰も俺様の事を正しく評価してくれないだけなんだ!」

 はぁ、もうどうしようもないのでしょうねこのゴミは。

 「あのね、貴方がされてる評価はそれで正しいのよ。

貴方って今まで何もしてこなかったんでしょう。

なんで今まで何もしてこなかったのよ。

逃げて逃げて怠けて怠惰に、命をなんだと思ってるのよ。

貴方は命を無駄にしてるのよ。分かる?

ボキューズ男爵家次期当主もどうせイケメン優秀次男のノウヒスでしょう。

そりゃあそうよね。

ノウヒスは幼い頃からずっと努力してきて、貴方のように甘えて逃げてる甘ちゃんゴミとは違うもの。

あのねテオドリグ、ノウヒスや皆が努力して辛い事があっても逃げずに立ち向かっている時皆が辛くても

苦しくても遊びたくても怠けたくても怠けず遊ばず努力を続けていた時、貴方は何をしていたのかしら。

不平不満は人の3800倍よね。

他者の8万分の1も努力してこなかったクズの癖に、なんで不平不満は人の3800万倍言えるのかしら。

私ならそんな恥ずかしい事できないわよ。

私はずっと即死魔法の訓練をしてきたけどね、不平不満を言ったり甘えたり逃げたりしてこなかったわ。

生きるってそういう事でしょう。

甘えたり逃げたりしたいなら死ねばいい。

そういうものでしょう」

 「煩い!!黙れ!!俺様は本当は凄いんだ!!

ボキューズ男爵家次期当主は俺様だ!!

ノウヒスなんかに負けるわけがない!!」

 「はぁ、やれやれ。それじゃあこの闘技が終わって貴方が生きていたら、ノウヒスと闘ってみたらどうかしら。

勿論、ボキューズ男爵家次期当主を賭けてね。

『ノウヒスなんかに負けるわけがない!!』て今言ったばかりよね。

『俺様は本当は凄いんだ!!』とも言ったわね。

その本当の凄い所を見せてよ。

貴方のように何の努力もしてこなかったゴミは皆そういうのよ。

本当は凄いんだとか。

じゃあ何故その本当の凄い所を出さないのかしら。

まったく凄くないんだから出しようもないわよねその凄さとやらは。

口だけのゴミが。死ねばいいのにもう。

慰謝料は回収できるだけして貴方をお金に変えてそれで殺してあげるわよ。

どうせ貴方が生きていてもまともに慰謝料の返済なんてできないでしょう。

だって貴方は今まで何もしてこなかったのだから。

あのねテオドリグ、何もしてこなかった者はお金を稼ぐ事もできないの」

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