山登りいい

俺氏の友氏は蘇我氏のたかしのお菓子好き

山登りいい

山に登ろう。


ふとした瞬間にそう思った。


普通の日の普通の昼休み。

もうちょっとで夏休みだななんて親友と笑い合うような何気ない日だ。


山に登ろう


登ってどうするかは分からない。

そもそもどこの山にいつ登るのかさえもわからない。


けど、登りたかった。

ただひたすらに山に登りたかった。


その週末、俺は山に登った。


隣の市のちょっと有名なそこまで高くないしっかりと整備された道のある山だ。


難易度は初級だが、なにせ山に登るのなんて小学校の遠足以来の俺だ。

小一時間かかった。なんなら足の膝を擦りむいた。


けど、最後の直線を抜けて、空に少しだけ近づいた時俺は。


山に登ってよかった


そう思ったのだ。


そしてその後、


海で泳ごう


そうとも思った。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

山登りいい 俺氏の友氏は蘇我氏のたかしのお菓子好き @Ch-n

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ