第23話
「やられたな...」
俺はそう呟き、箸を置いた。
チラッとインコの奴を一瞥すると。
「好き好き!どーしようもないくらい
シンちゃんが好き!!」
などと宣言してみせたから。
俺は顔が真っ赤になった。
「ツンデレって言うんすかね...」
「ふふっ。可愛い彼女に愛されて幸せじゃないの...」
「ま、そーっすけど、、、
今、無職だからプロポーズはできないっす」
「早く、転職しなきゃですよ...」
「それなんだけどね...。
さっき、私、社長と飲んでたの。。」
「え」
「あなたが東大卒の無能上司、藤島さんに
アプリ企画の手柄盗まれて追い出されたこと、事細かく、説明してあげたの。。」
「そしたら、社長は、そんな有能な男をクビにするわけにはいかんって、復職してもらうもらうってさ。。」
「え、マジすか...!」
「で、私が猛プッシュして、プロジェクトリーダーにあなたのこと、推したから、
給料も跳ね上がるわよ...!」
「あ、有難うございます...!!
俺、マヒロにプロポーズしますよ、、、!」
「あのさ、私のこと結婚式に呼んでよ...?」
「は、はい、もちろん!!」
「私がスピーチしてあげてもいいけどっ!」
「おっ、お願いしまっす!」
美人上司は、俺に対して
塩対応な筈だけど。
それは、俺のことを叩けば伸びると思った人材だからだそうで。
見込まれてたみたいで。
マヒロと俺の結婚式では。
俺のこと、めちゃくちゃ褒めちぎった
スピーチをしてくれて。
結婚式の場内は、拍手喝采だったのでした。
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