第3話

と、そこへ。

なんか、電信柱によりかかる人影が目に飛び込んできた。


眼を凝らすと。


なんか、月明かりと、ちょっとした

街路灯の灯で、どこの誰だか、分かった。


俺がもっとも苦手とする女の人だった。


この世で。


俺が距離を置きたいタイプの女はいまのいままで、なんと、ふたりいて。


そのうちのひとり。


クビになった会社の美人上司だった。

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