第42話 テレーゼ王国女王の怒りに白人帝国の宮殿は壊滅しました。
その頃テレーゼ女王オリビアは軍船10隻1個師団を率いて海の上にいた。
そして、レオからの報告に切れていた。
「何じゃと!アメリアがホワイテアの将軍に襲われそうになったじゃと」
ビキッと音を立ててオリビア女王の目の前の机がまっぷたつに折れていた。
「ヒィィィィィィィ」
報告した本来のアメリアの護衛騎士のレオは固まっていた。
「どういう事じゃ」
ギロリとオリビアに睨みつけられてレオは固まる。
「はっ、フロンティアにてインディオの奴隷を解放されていたアメリア様は、途中でホワイテア軍に捕まられて」
「一緒に行ったヘルマンなる平民はどうしたのじゃ」
「アメリア様を庇って将軍に切りつけられて重症だそうです」
「おのれ。役立たずめ」
オリビアは倒れた机を踏み潰した。
「で、どうなったのじゃ」
怒りのあまり、オリビア女王から魔力が周りにだだ漏れになっていた。
「襲われそうに夏た時にクリスティーナ様が転移され、その将軍共を処断されたそうです」
「アメリアは無事なのか」
「はっ。ご無事でございます」
もし何かあればここでレオの命はなかったであろう。レオはホッとしながら報告した。
「おのれ、そもそも貴様がアメリアと一緒に行けばよかったのじゃ」
「申し訳ありません」
理不尽な言葉にレオは固まる。一緒に行けてればそうしたのだが、ジャルカが勝手にアメリアとヘルマンだけを転移させていたのだ。しかし、そんな事はオリビアには関係なかった。
「なぜまだここにおる。直ちにアメリアの元に参れ」
かっかしてオリビアが言った。
「まあまあ、女王陛下。すでにアメリア様の元には我が孫娘がおリまする。孫娘がおれば問題はございますまい」
横からサイラスが口を出す。
「しかし、・・・・」
「それよりも、今回の責任はホワイテアの皇帝に取らせるべきだと思いまするが」
「ふんっ、そうじゃな。余をここまでも愚弄した報い今こそ思い知らせてやるわ」
オリビアは凄まじい殺気を周りに撒き散らしながら船外にでた。
「陛下。前方にホワイテアの軍船10隻が現れました」
魔導親衛騎士団長のサロメがおそるおそる声をかけてくる。
「ふんっ、雑魚どもが」
オリビアは船首に立った。
「そこを航行する船団に告ぐ。こちらはホワイテア海軍である。これ以上の接近はホワイテア帝国への侵略行為とみなす。直ちに去られよ」
魔導通信で海軍の将軍が警告してきた。
「余は神聖テレーゼ王国女王オリビアである。ホワイテアの愚民どもに告ぐ」
「な、何で旧大陸のテレーゼが出て来る」
兵士たちは動揺した。
アッチラ侵攻軍はシャラザールを名乗るボフミエの魔導師たちによって壊滅。
貿易都市のビッグゲートも陥落したとの報が入ってきていた。
その上、旧大陸のテレーゼが何しに来たのだろう?
「貴様らのインディオに対する行為は戦神シャラザールの定められた人種による差別の禁止令及び奴隷禁止令違反である。直ちに余の前に降伏せよ」
「はっ?、何を言っている。ここは新大陸である。ホワイテアにはホワイテアの法がある。内政干渉早めてもらおう」
海軍の将軍が反論した。
「ジャカジャカうるさいわ。貴様らは余の可愛い娘を慰み者にしようとした。それだけで、万死に値する」
オリビアは代々伝わる神剣を抜いた。
「えっ、少し待たれよ。我らはテレーゼ王国の王女殿下のことなど知らない」
将軍は慌てた。
「ふんっ。そういう寝言は死んでから閻魔の前で申告すれば良かろう」
言うや、オリビアは剣を上段に構えた。
剣に全魔力を込める。
「ちょっと待て、えっ・・・・・・」
将軍の声は途中で途切れた。
オリビアが剣を振り下ろしたのだ。
その剣から凄まじい光の帯が敵船団に命中する。一瞬で船団は光りに包まれて消滅した。
そして、その光はそのまま海上を突き進み、ホワイテア帝都ホワイトンに襲いかかった。
そして、その中心にホワイテア帝国の宮殿があった。
凄まじい衝撃と爆発で宮殿は廃墟と化した………
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テレーゼの女王も怒らすとクリス並みにまずいです。
後、少しと閑話でこの物語も終わりとなります。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
評価まだの方は評価して頂けたら幸いです。
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