ゲーム戦記

第初話

少年がいた

身長は低めだろうか

水色の髪が腰あたりまで伸びている、

見た目は少女にしか見えない

少年は守り切れなかった

それでも少年は守ろうとした

まだおわりじゃないと自分に言い聞かせた

自分の夢をかなえるために少年は

   になった


青年がいた

高身長で体が光で満ち溢れていた

だが青年には失ものがなかった

守るものもなかった

守ることの難しさを知っていたから

 そんな自分が嫌いだった

多くのものを守れる勇者になりたいと思った

だから誰をも超えるようにと青年は

   を創り出した


男がいた

ぼさぼさの髪型に耳が生えていた

獣のような眼、誰も信用しない目をしていた

まるで誰かが近づいた弾みに怪我させることを恐れるように

男には彼女がいる

男をすべて包み込める彼女が

二度と放したくないそのぬくもりのために男は

    の冠を被った


少女がいた

茶髪のショートカット

いつも白色のフードをかぶってあまり顔が見えない

少女はありえないほどの人に信頼されていた

だが彼女は誰かを信頼することをしなかった

そして誰かを導くのは荷が重すぎた

もう消えてしまいたい気持ちが少女を

   にした

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