SS7-4女婬夢族ジブリールの居場所~初代勇者が生きていた~
「教祖カノン様、ただいま戻りました」
「私達も今戻ったところよ」
黄金像からでは解らなかったが、初代勇者改め《
黒い髪は珍しく、召還者以外だと東方の人々が黒い髪をしてるらしい。
顔はイケメンの部類に入り、背丈が180cmはあるだろう。
楽々ジブリールや教祖カノンの背丈より高い。しかもキラメキ笑顔が乙女心にキュンキュンとくるものがある。
「教祖カノン様、これを納めください」
「ずいぶん狩りましたね。魔神様も喜ばれる事でしょう」
「教祖カノン様にお褒めに頂き光栄でごさいます」
《
まるで少女マンガのワンシーンを見てるかのようだ。
「おや?可憐な女の子がいますね。迷子なのかな?」
こちらに気付いたようだけど、ずいぶんと失礼な事言ってらっしゃる。
私は、これでも立派な大人の女性です。こじんまりとしてるけど、立派な大人のレディーです。
「この方は、今日から我々の仲間になった《
「へぇ~、魔神教会へようこそ。歓迎するよ、マドモアゼル」
ヤバい、ドキドキしてきた。〝剣の勇者〟よりも良い男じゃない。
多分だけど、私の頬が赤く染まって瞳がハートになってないか心配だ。恥ずかしくて、まともに顔を見られない。
《
しかし、ジブリールは《
「顔が赤いようだね。具合でも悪いのかい?」
「い、いえ!だ、大丈夫です。はい」
この心が締め付けられるような感覚って一体何?!〝剣の勇者〟とか他の男どもには感じなかった。だけども、けして嫌な感じではない。
ヒソヒソ
「これは……………ほぉほぉ…………これはこれは」
「なに?あれはそういう事なの?」
「あの二人をくっつけたら……………新しいオモチャが手に入るわね」
教祖カノン、《
だけども、こちらに声が丸聞こえだ。
「ちょっと!そこで何を話してるのかしら」
「もっと《
「えぇ、そうね。この際、《
「くっつかないと面白くないじゃない」
真面目そうな三人であるが、それは大いに間違いだ。
実は、この三人は大の噂ゴシップ好き………………というより、楽しい事が好きなのだ。
「……………??何の話をしているか分からないが、魔神教会の仲間として歓迎しよう」
《
ポン
「コイツは鈍いから、まぁ頑張れ」
ポン
「クスクス、応援してるわね」
ポン
「楽しみにしてる。教祖命令で、成り行きを逐一報告する事。それじゃぁね」
と、それぞれジブリールの肩を叩き総本山の奥に消えて行った。
物凄く追って文句を言いたいジブリールだが、隣に《
「そういえば、伝える事があったの忘れてた」
「うわっ!」
去ったはずの教祖カノンがジブリールの側へ急に現れた。
教祖権限である【転移(全)】だ。魔神教会の信者と幹部の所へ転移出来るという限定的な転移であるが、敵から逃げるのには最適かもしれない。
「急に現れないでよ。ビックリするじゃない」
「これが私のみ使える魔法。で、連絡事項。《
「教祖カノン様、有り難き幸せ。これからもアナタについて行くとお約束致しましょう」
「それと…………《
ジブリールには、それだけ伝えると教祖カリンはそそくさと転移して去って行った。これでジブリールと《
「ふむ、新たな相棒として良しなに頼む。《
「えぇ、こちらこそよ、よろしく」
内心女婬夢族サキュバスらしくないドキドキがいまだに鳴り響いている。
嬉しい半面、あの三人にオモチャとして弄られると考えると不安しか残らない。だけど、《
オモチャにされるのは釈だけど、《
「《
初対面で何も知らない相手を好きに…………一目惚れするとは、
《
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます