異世界偉人変人列伝「蠱術師ビッツィー_令嬢醸造事件」
羊蔵
第一章
第1話 どくろ、ひらく
こんな描写で始めてしまって本当に申し訳ない。私も大変恥ずかしい。
そもそも、私の頭を割ったその男は、初め性行為に及ぼうと私を引き
男は
まるで、あらゆる不幸の元凶が私の
これでは
私はトロイメライを聞いていた。毎夕、十八時になると、町内会のスピーカが音楽を
――
打たれる度、私の
ある瞬間、その
脳で直接に聴くトロイメライは、貧相なスピーカから出た音とは思えない大音声で、私を包んだ。
まるでオーケストラの
――
ああ。帰りたくは、無いな。
そう思ったのが、最後。
※※※
星か、泡か、蛍の様な何か。微かに光る無数の明かりが尾を
あるいは後部座席から見たネオンみたいだ。
私は
混乱は無かった。ドラえもんのタイムトンネルを思い浮かべて、哀しく笑ったりした。親がラーメン屋から盗んで来たドラえもんコミックス。そういえばあのラーメン屋はネオン街にあった。
私が一粒だけ、
何かが私の流れに合流してきた。それは
その出会いを何と呼ぼう。
ビッ=ツィーに
そうとしか云い様がない。
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