第60話 色欲菌

(イヤな夢じゃったけど!でも気持ちよかったな!

レインのお尻最高じゃった・・・またポールって呼んでくれるか?)ポール


(やめてくれよ!爺ちゃんは爺ちゃんだ!

それに、なんで俺が爺ちゃんに侵されちゃうんだよ!

でも・・・確かに気持ちよかったな!

女子はあんな感じなのかな?)俺


(あれは夢だからじゃ!現実ではむりじゃ!

レインのはワシのよりデカいしの!

ワシがされたときは、裂ける思いじゃたぞ!

いっぱいいっぱいになってグッとなって最高潮に気持ちが良くて、

目が覚めるのじゃ!

幸せじゃったな!)ポール


(はははは!がははは!貴重な夢体験じゃったな!だったな。)俺・ポール


俺達はこんな会話を脳内でかわしながら帝都に向けて馬車に揺られていた。

どんな術を使ったか分からないけど、

どの悪魔がやったのかは予想がついた!


色欲のアスモデウスだろう!!


どこに隠れているのか、

待っていろよ!

爺ちゃんに一瞬でもあんな顔させやがって!

あの時の爺ちゃんの悲しい顔を思い出すと怒りが沸き起こる。

許さん!ぶっ殺す!絶対!


(ご主人!悪魔の菌を発見!駆除しますか?)飛燕


(菌?なんで、このローブで守られなかったのか?)俺


(口、鼻から体内に入り感染し人体で魔力をもとに増殖するようです。

今までは菌が小さいうえに数が少なかったようで発見できませんでした。

しかし、この辺りから濃密になっており発見することができました。

ご主人さまたちは、

初めてこの地に到着した時、辺りの菌を駆除せずに、

ローブを脱いで就寝されたため感染したのかと・・・。

わずかに体内に入って、

ご主人様達の溢れる魔力により急激に増殖してしまったのでしょう。

気付けずにすみません。)飛燕


(そうか!それは仕方ない。

そうか。最初の町のあの感じの悪い宿の所だな・・・!

教会に行く前に宿に泊まっちゃったのがイケなかったか・・・。

あ!その菌は今も悪さしているのか?)俺


(いえ、ご主人様達の菌は浄化されているようで、

耐性ができているようです。

菌が入っても浄化されております。

周りを考慮して、

駆除しながら進まれた方がよろしいと思いまして・・・)飛燕


(ん?・・・そうか。)俺


ふと見ると、爺ちゃんが、凄い狙われていた。

向かいのお婆さんに・・・汗

妖艶な雰囲気を出して、爺ちゃんをじっと見つめて、

自分の股に指を持って行って、クリクリっと、

アピールしている姿を見た時は、とても、苦しかった。


(レイン何とかしてくれ・・・キツイぞ・・・)ポール


と眉をハの字にしてヘルプを出してくる爺ちゃん、なかなか可愛ぞ!

はははと笑うと、人の不幸を笑いおって!

とぷんぷん怒ってる爺ちゃんも愛おしかった!


(じゃ、飛燕頼むな)俺


飛燕の刃を少し鞘から出してやると、

キー―――ンと独特の音を発生させた。

ジュワジュワと空気中の菌を浄化しているのが分かる!

おお!確かに凄い濃密のようだな!

浄化される時に一瞬濃い紫色の靄が発生している。

乗合馬車の中、向かいのお婆さんからも紫の霧が発生すると、

さっきまで雌豹のような獲物を狙う目つきが穏やかになり、

急に羞恥顔になったのが分かった!


(助かったわい!)ポール

(飛燕さまさまだね!)俺

(ああ!凄い奴じゃ!)ポール


俺達の愛は色欲に勝つのだ!

あの時から俺と爺ちゃんはお互いを深く愛(NOSEXですよ)することを、

自分達に認めたのだ!

その真っすぐな愛は色欲になんか負けないのだ!

爺ちゃんLOVE!!最高!

しかしなぜコウナル俺の異世界人生・・・

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