第2話 レインという子

・・・zzz


俺は武藤勇策、外科医だった。

忙しすぎて結婚なんてできずに結局45歳・・・。

毎日仕事と自宅の往復だった。


その中でも、休日はとにかく一人の時間をゆっくし過ごした。

友達と言えば定期的に通っている合気道道場の師範くらいか。

誰とも会いたくないときは一人でキャンプしてノンビリするのが好きだった。

森の中や湖畔のほとりで、本(ラノベ)を読むのだ。

「ん!?・・・あれ?夢?どっちが?

知らない天井・・・」俺


「レイン!目を覚ましたか!」お爺さん


「はっ!!あの時のお爺さん・・・。夢じゃなかったのか・・・。」俺


俺はレインなのか?

お爺さんに正直に記憶が無いと、経緯を聞いてみた。

このレインという子は水汲みに行くと言ったきり中々戻らないため、

お爺さんが心配していると、雷が近くに落ちたのだそうだ!

まさかと思いあわてて探した所、

あの場所に、レイン(俺)が倒れていたと言う事だった。

恐らく、雷に打たれて記憶がおかしくなっているとも言っている。

まさかの・・・異世界ものですか!?


「お爺さんは、俺のお爺さん?」俺


「そうじゃ!お前の爺さんでポールじゃ!思い出せんか?」ポール


「・・・。」俺

はい。覚えていないというか知りません。

こんなめちゃくちゃ彫りの深い、

白人ゴリマッチョのお爺さんは知り合いにいません・・・。

凶暴そうな太い腕・・・怖いです・・・。


「ごめんなさい・・・。」俺


「いいんじゃ。生きていただけでよかった!」ポール


「雷に打たれたんですもんね・・・」俺


「身体に残る火傷痕が雷の這った痕で間違いないじゃろう。」ポール


「うわ!てか裸なんですけど・・・あれ?チンコ小さい」俺


「ワハハハハハ!

もとからお前のはそんなもんじゃ!何を言っとる」ポール


へ・・・?

やはり、俺、このレインて子供に転生しちゃったってことか?

うそ!こんな突然なわけ?俺ってあっちで死んじゃったの?

レイン君は?

どういうこと~?

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