大イベント二日目/俺もあいつも解説席


「よしそろそろ十二時になるな」


解説役として何をすればいいのか分からないが頑張ろう!……っと。さーて早速ベッドに入りまして~のセーブデータin!こいつを入れると解説席に行けるんだったか。中々面白いシステムだな。


「へーこうなってんだ内部は」


「あっ園歌!次の試合は私も一緒デス!」


「おぉルーか!んじゃまぁ色々よろしくな!」


「ハイ!あっ次のプレイヤーはそこに載ってマスので先に見ておくといいデスよ!」


成程な。えーっと……っと?まずさっきのバトルロイヤルで生き残った『カエン』『ゴゴリゴ』『スパム=メール』『グリーンサルサ』の四人と、先に開催されてた予選で勝ち上がった『イナリ』『ドクソゲー募集!』『マルチョウ超』『☨モルモット☨』の八人っと……個性的な奴らが勢ぞろいだな。


「それで?確か次の試合宇宙ステージなんだって?」


「そうデス!実際よく分かんないんデスが……どういう感じデス?」


「まぁ単純に言わせてもらうなら……凄い面倒臭い」


「……どう言う意味デス?」


「まー本当に面倒くさいんだよこれが……」


まず重要なことになるのが酸素ゲージと呼ばれるものだ。こいつが無くなるとそのフロアにいる奴全員まとめて即死。こいつはそうそう切れることは無いが……マジで面倒なことに、攻撃がガラスに当たると壊れる可能性がある。


「そのおかげで攻撃も面倒くさいんだよな」


「はぁ……と言う事は呼吸しなくともいい機械系のキャラが強い……という事デス?」


「そう言う訳じゃないな。そもそも酸素ゲージは全キャラに搭載されてるんだこれが。んでまぁそれ全部なくなったら機械だろうが生物だろうが即死、一応酸素バリアって言う専用アイテムがあればしばらく生き残れるがダメージを食らうと即死。ハッキリ言って黒歴史ってレベルだ」


「エェ……公式大会で使われない理由が分かりマスね……」


「だろ?基本的にあの街っぽい場所ばっかり使われるのはそのせいだ。それ以外は今言った宇宙ステージか、『森林系ステージ』の二択。……が、この森林系のステージ、かなりの曲者でなぁ……」


「森林系……あぁ、あのクソマップデスか……」


「知ってるだろ?流石に……ハッキリ言ってひどいマップさ。動物の火力が高すぎるんだよね、それ一番言われてるから」


「カバに何回もぶち殺された事か……なんか思い出したらキレそうデス……」


ま、別にどうでもいいか。今回は初心者に厳しい壁を教えてしまうかもしれない……けど結局のところそれも仕方のない事。と言う訳で早速バトルロイヤルの始まりだ!気合い入れていくぞ!

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