大イベント二日目/KA☆WA☆RA☆WA☆RI☆
「勝ってきましたよ師匠!」
「うむ見ておったぞ!まぁしかしこの後決勝戦もあるからの!気張っていくと良いぞ!」
「はい!」
さてこれから何をするとしようか……っと?おぉなんか人だかりが出来てる。まだ時間もあるしちょっと行ってみよ。
「はいはいここでは瓦割り体験が出来るよ!」
「……なんで?」
「いや、ゲームの中にこういうミニゲーム的なものがあってね……」
「へー」
よしそれならやってみましょうかね。何枚まで出来るんだろうか。
「とりあえず十枚割ったら景品が出るぞー!」
「よしそれなら二十枚で行きましょうかね!」
まぁでも二十枚くらい割と余裕で行けそうなものであるが……っと。さ、早速やらせていただきましょうかね!
「ッらぁ!」
「おぉ二十枚クリア!凄いですね~はい景品!」
「ども」
この先にあるレストランで使える割引券か……なんかしょぼいな。まぁ十枚程度ならこの程度か……あっ師匠もやります?
「ではワシもやるとするか!」
「おっ子供は五枚で景品が出るよ!」
「三十枚」
「え?」
「三十枚じゃ」
師匠!今師匠の見た目は五歳になってるんですから訳の分からないことを言いだすのは止めてください!マジで止めて!悪目立ちすると面倒くさい事になるから!あっこっち見てる!察してください……お願いします……
「ま、まぁ一度行きましょう!」
「よし来い」
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「いやぁ……アレは凄かったですね……」
「いや、私も最初は一枚も割れてないって思ったんですよ。実際瓦を下ろしている時には割れていなかったんで……」
「ですけどね?最後の一枚を取り出した時に……見てしまったんですよ、最後の一枚だけね、綺麗に罅一つなく割れてたんですよ……」
「はい、達人がよく見せる瓦割りってあるじゃないですか、誰かが言ってたんですけど、『武と言うより舞』って言葉があるんですが……まさにその言葉通りだと思いましたね」
「達人の空手でもこんなバカげた割り方が出来るとは思わないですよ……三十枚の内最後の下一枚だけ、それもそれ以外には傷一つなく割ってのけたんですよ?」
「弟子さん?も普通に凄いんですけど……単純に技術は間違いなくあの師匠って人の方が上です」
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「ワシはこれで飯食ってくるから決勝戦行って来るといいぞー」
「俺が取った奴なんですけど!?」
「まぁまぁ、それはそれ、これはこれという事で」
「ぐぬぬ……んじゃ決勝戦行ってきます」
「あ、そうじゃ。イナリの奴によろしく言っておいとくれ」
「了解です」
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