第18話 普通はハードルが高い
『普通の生活』と聞くと、簡単なことのように思えるが、実はハードルが高く、障害にぶち当たりまくる。
まず、お店の店員さんが怖く無くなるのに七〜八年はかかっている。
頭で無理やり「お店の店員さんは敵じゃない」と呪詛のように繰り返していた。七年目にある時ふと怖さが軽くなった時があった。そこから店員さんがだんだん怖く無くなってきた。
親と信頼関係が構築されている人は、お店の店員さんなど怖くないだろう。
また、しんどい時は起き上がることもできない。鬱や体調が酷いと、スマホを開くことさえもままならない。
指を動かすのですらキツい時もある。
体調の悪い時は起き上がっても、すぐに横になってしまい、ボーとしていたら夕方になる。そんなことがしばしばあった。
歩くのが辛いのは今でもそうだし、お風呂もやることが多くてしんどいと感じることもある。
お風呂掃除も力尽きかけながらやっているし、気力が出ない時もある
食料が尽きたら買いに行かないといけない。億劫で苦痛で嫌になる。
普通の人が普通にできることが負担に感じるので、こんなことも楽にできないのかと思うと、悲しくなってくる。
人と会いたくないので、ヘルパーさんに頼らなくていいラインをギリギリ保っている。
日常生活を難なく送れる人が羨ましい。
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