第16話 やりたかったはずなのに
メンタルのケアが最優先だと思い、やりたかったこと、できなかったことをすることにした。
自分を満たすところから始めようと思ったのだ。
ずっとピアノを弾きたかったので、キーボードを弾いていた。ケチって鍵盤数フルのものを買わなかったことを後悔したので、電子機器は予算の範囲内でケチらないことを学習した。必要なものはケチらないで買おうね!
初めは苦戦しながらも、手慣らしで弾いて両手が回っていくのが嬉しくて楽しかった。楽譜が読めなくてもできる、上から音が落ちてくるタイプの動画を見ながら練習をした。弾きたいものも特に浮かばなかったので、カノンを弾き始めた。
カノンの構成パートを一通り弾けるようになって、違う曲をその時の気分で弾いていた。
弾きだした数ヶ月後、メンタル的なこともあるけど、なぜか興味を失ってきてしまった。
あれだけやりたかったことなのに、不思議と熱が冷めてきてしまった。熱しやすく冷めやすい性格だからか、そこまで今やりたい訳ではないからなのか、いまいち気が乗らずに途中で辞めてしまった。
何やってるんだろう、やりたいこともなく虚しく泣いていた。
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