毒親育ちの戦場日記

天乃彩響

第0話 はじめに――

 『家族』と聞いて温かいものをイメージするでしょうか?冷たいものをイメージするでしょうか?

 私にとっては、殺伐とした冷たいものです。温度や愛などはありません。ただただ耐え凌ぐ、それが精一杯のことでした。

 生きた心地は微塵もありませんでした。

 私にとって、家族は人生を潰す化け物でした。

 世の中、進学して就職して、結婚して子どもができて家族と仲良く生活する。それが当たり前であるべきだ、という風潮が根強い気がします。

 その他の生き方があってもいいんじゃないでしょうか。


 そんな家庭で育った人が綴る覚え書き的なエッセイです。

 ちなみに家族構成は、母、祖母、祖父(今は他界)の母子家庭です。現在は、理解のあった父のおかげで生活できています。援助がそろそろ尽きるので、貯金を切り崩しながらスキルを身につけていこうと思います。

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