第10話 発売延期は悪い文明!
作者「懺悔します。モンハンライズを買ってしまい書くのをサボってました……私はミノトさん派です」
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バイクをぶいくらの駐車場に駐車してから社内に入る。日頃の鬱憤とか文句を込めて窓を突き破ってやろうかとも思ったが、それをするほど鬱憤と文句は溜まって無いので止めておく。命拾いしたな、ケッ!
さてと、自動ドアの前に立てばセンサーが俺を感知してドアを開ける。なんかバグった動きを一瞬してた気がするけど気のせいだと信じたい。
「……寒いな」
社内に入って第一声がこれとか俺も老いたな。呟きが聞こえたのか聞こえてないのか解らないが社員さんに怪訝な目で見られる。やめて、ジジイのメンタルは弱いのッ!
真面目な話、ぶいくらに俺が場違い甚だしいのは確かだ。なんせVtuber=イケメンorカワイイって世界でまさかの老いぼれヨボヨボクソジジイなわけだからな。だれだってそう思うさ、俺もそー思う。
実際同僚と風呂入ってるときに上官がいきなり入ってきたときは「なんだこのクソジジイ」って思ったしね……あそこ上官は入れない風呂だった気がするんだけどなぁ。そうか、もう俺の方がクソジジイなのか。
それはともかく。とりあえず受付の社員さんに話しかける。第1会議室とか言われても知らないからね、しょうがないね。
「すいません、第1会議室の場所をお尋ねしたいのですが……」
「お待ちしておりました、北島様。第1会議室はエレベーターで2階に上った目の前にございます」
「あ、ありがとうございます」
「どういたしまして」
実に快く会議室の場所を教えてくださったお嬢さんにお礼を言ってエレベーターへ向かう。心なしか後ろから何か良くないものを感じたが……うん、気のせい気のせい。気のせいであれ、頼むから。
■□■
会議室に入るとすでに全員揃っているようだった。自分を含めて6人……人数的に2期生以外全員いる感じかな?
さてと、今現在今回呼ばれた件の主犯もとい担当さんが来るのを待ってるわけですが……暇つぶしにニュース見てたら心が死にました。理由は単純明快、好きなゲームシリーズの最新作が発売延期したからです。
「7が発売延期なんて……ッ!?」
「せ、セブン?」
10年だ……10年もの間待ってたんだぞ? ろくにゲームをしなかった俺が唯一シリーズ通してやりこんでたんだぞ……? 10年間もストレンジリアルを待っていたんだぞ……? Xiは正史ストレンジリアルじゃない(鋼の意思)。
「これもあれも全部ベルカ人のせいなんだ」
「ベルカ人……? ベルカってどこの国だろ」
畜生、もういい、しばらくは配信でZEROの実況するんだ。PJが対地攻撃しないことにイラつくんだ。MorganからのZEROの繋ぎが熱すぎるBGMに興奮するんだ……。
かっこいいよね、あのBGM。決闘って感じがして好き。
いやぁ、でも5も6も捨てがたいんだよなぁ……ユークトバニア・オーシア連合によるあの作戦……あの歌が良いんだ。個人的にはあのシーンできっとChopperも歌ってると思ってる。6はあれだよ、天使とダンスだ!
さて、現実逃避終わり! 7は発売延期です!! 泣く!! 天使とダンスできません!!
あと、さらっとさっきから反応返してくれてありがとうねレージスさん(仮称)。
「えっと……んんっ! では始めます」
いつの間にか来ていたスタッフさんによってぬるりと開始が宣言された。え、2期生いないけどいいのか? ……始めるって事は良いんだろうな。
「では、最初に皆さん自己紹介をどうぞ。あっ1期生の方からお願いします」
……まぁ、確かにリアルだと意外と解らないだろうし必要だろうね。それはそうと俺の自己紹介要ります? 一目でわかりますよ私……俺が一人称私って使うのキモイな。使うけど。
最初に立ち上がったのは……身長170cmくらいの細身の男性。例に漏れず顔面偏差値が高いね。特撮で主人公してそうだわぁ……アイドルやれそうだよね本当に。この会社ってもしかしなくても顔採用あるんか?
「えっと……本名は? あ、言う感じか。1期生のエヴォ・リヴィアこと、
パチパチと拍手が鳴る。レージスさん(仮称)がよろしくお願いしまーすとハツラツとした笑顔で言う。
さて、次は……これまた身長170cmでスタイルの良い女性だ。
「コン・フォクシズこと
「エッ!?」
「ふふっ、ロリの中身がこんなのでビックリした?」
……そういえばフォクシズ先輩って3D配信の時ってすごいスタイル良かったな……なるほど、だからか。にしても柔らかな物腰にスタイル抜群の高身長……結良とは真逆だな。つまり好みじゃないってことなんで首に手をかけるのhグエッ!?
「次は3期生の方、お願いします」
あ~2期生はいない感じか。なるほどね……なんでいないんだろ。アッ、これは平気なふりをしてるだけで普通に首が締まってヤバいんで、ハイ。なので可笑しいなぁって感じで力を強めるのは止めてください、死んでしまいます。
「ならば某が先陣を切らせてもらおう」
その口調でもう誰かわかるのって逆にすごいと思うよ、うん。でも絶対に後悔するから止めた方がいいと思うんだよね。
160前後の身長に引き締まった体……手を見る感じだけど何かしら嗜んでるな。無難なところなら剣道かな? そして髪の毛が茶色……じゃねぇや、ブラウンっていうんだっけ? 地毛なのかしらね? すごいな最近の子の頭髪事情。
「白神サン、改めまして
待って……待って!? 高校生!? あの年齢設定マジだったの!? ……もしかしなくても俺って場違いでは? 場違いだな。うん、場違いだね。辛い。
「では次は私が。
16歳か15歳か……大体5倍くらい年齢差あるね。場違いすぎて胃袋が痛くなってきたな。帰り、精神科に行った後に薬局で胃薬買っておこう。
「えっと、じゃあ私! ライカ・レージスこと
……3人の年齢を合わせても俺の6割くらいの年齢かぁ。って次俺の番じゃないか。この流れで俺がやるの辛いなって。まぁ、やるけどさぁ。
「では、次は私が……綺羅島博文こと北島文博です。同期の皆さんの年齢の約5倍の78歳ですよろしくお願いします」
「え~!?」
「ちょっと佐村さん……!」
……その「え~!?」はなんなんだろうか。もしかしなくてももっと老けて見えるとか? ……凹むわ。
「……北島殿、本当に78歳なのか? 正直なところ喜寿どころか還暦にも見えぬのだが?」
「いやぁ、嬉しいこと言ってくれるなぁ……本当に78歳ですよ。保険証見てみる?」
よかった。よかった本当によかった……老けてると思われてなくてよかったわ……これでも見た目には気を使ってるから正直、老けてると思われてたら心が死んでたわ。
やっぱり男は50代くらいが一番色気があると思うんだよな。BIGBOSSとか最高だよ本当に。
「んんッ! 自己紹介も終わったようですので改めて開始させていただきます」
っと、始まるそうなのでメモ帳を出す。石橋を叩いて渡らなければ気が済まない主義ではないが心配なので念には念を入れてメモは取っておく。
……若く思われるって良いな。
■□■
「……こんなものか」
つつがなく会議が終わり、その後無事に家に帰ることが出来た。確か会議を終えた後にみんなでご飯に行こうという流れになっていたが、丁重にお断りしておいた……馴染めないだろうしね。
帰りに精神科にも行ったが何も異常はないと言われ「寺か神社に行ってみては?」とおススメされた……あんたらがそれを言ったら終わりでしょうに。
あ、しっかりと帰りに薬局で胃薬は購入しました。
さて、帰ってから今日の情報をまとめて今それが終わったところだ。いろいろな内容があったが重要だと思える点はこの3つ。
①近々本格的に3Dで配信を行う
②そのために積極的にコラボして欲しい
③オフコラボも積極的に
……こうしてまとめてみるとわざわざ会社に集める必要があったのかと思ったが、3Dモデルのためになにやら機材の採寸が行われたのでそれが主目的だったのだろう。そう考えるとなぜ1期生の方が呼ばれたのか……解らん。
そういえば胸周りの採寸の時に神威さんになんかすげぇ眼で見られたな。
「あれなんだったんだろ……っと、そろそろ配信の時間か」
ワープロソフトを閉じて配信に必要な機材をPCに繋いで必要なソフトを起動する……明後日あたり家庭用ゲーム機を配信できる機材が届くのでそうしたらZEROをプレイしよう。
これからどういうことを配信しようかと考えると小躍りをしてやろうかという気分になってくる。そういえば3D配信だとダンスもできるのか、何かふざけた踊りを踊りたいな……ゲッダンとか良いかもな。
さてと、準備もできたことだし配信を始めましょうかね。
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Topics①:神威よりも北島の方が胸(筋)が大きい。
Topics②:実は真白(白神サン)が一番年下だが、同級生のため誤差の範囲。
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