『あさどら星人が来た』
やましん(テンパー)
『あさどら星人が来た』
『これは、まったく、科学的根拠もなにもない、妄想的、フィクションによる、地球終末物語である。』
ある日のこと、地球全体が買い取られた。
売ったのは、太陽星人。
買ったのは、あさどら星人。
どちらも、まったく未知の存在である。
しかし、太陽星人が言うには、地球は、そもそも、太陽の所有物だ。
その太陽も、誕生以来、寿命の半ばになり、しかも、どうやら当初考えたより、早く燃え尽きそうだから、終活を始める必要があるんだそうな。
その資金調達の一貫として、地球を販売したんだと。
あさどら星人は、まず、どうやったのかは知らないが、地球をリンゴの皮剥き機に掛けたみたいに平らなベルト状にして、宇宙に広げた。
中身は、まるごと、資源として利用するんだとかで、巨大宇宙牽引船で、どこかに持っていってしまった。
『資源処理巨大施設があるんですよ。地球からも、見えてるよ。地球人は、分からないだけ。』
だ、そうである。
広げた地球の『皮』は、山も海も川も生き物も、ちゃんとそのままの状態で保存されていて、大気や必要な地場などももとのまま、重力も変わらない。
太陽エネルギーも、ほぼ、球体の時の状態が維持されている。
そんなこと、出来るはずない、と、地球の賢者たちは、飛行機で飛んでみたが、確かに、大地は紐状になっているとしか思えないし、裏側にはどうしても行けず、はしっこは、そこで、すっぱり終わっていて、直角に落っこちていた。
そこで、最新型の宇宙船を繰り出して宇宙空間から観察したが、地球はなくて、なが〰️〰️〰️い、皮というか、様々な立体模様の、三次元反物だとしか、言いようがない。
地球は、平らである、と、主張していたある種の宗教団体は、歓喜するよりも、沈黙してしまった。
あさどら星人の持つ、超絶技術は、常識のかなたなのである。
しかし、彼らは言った。
『地球のみなさんも、りんごの皮剥きをしたでしょう。あれが出来るんだから、地球の皮剥きもできるわけです。かんたん!』
太陽星人は、水星と金星も売り払って、かわりに大量の核融合燃料を確保した。
あさどら星人は、火星に支店を置いた。
それなりの地球人も、雇用した。
地球人は、あさどら星人に、ヒモ状大地の維持費を払うために、必死に働くことになったのである。
ひもは、24時間で、表と裏が入れ替わる。
地球全体が同じ時間になり、同じように朝が来て、夜になる。
あさどら星人は、うまく、地球の紐を調節しながら、地球人を、飼い慣らしていった。
しばらくして、アンドロメダの宇宙市場で、バラ売りする考えでいる。
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『あさどら星人が来た』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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