高校デビューで成功した俺だが脳内はチー牛のまま
何時海月
第1話 高校デビュー
「昴さぁーよく平然と学校来れるよな、あんな事しといて」
「ほんとだよお前みたいなクズがよ」
うるさい…。うるさい…。僕は何もしてない。なにも…。
「またこの夢か、朝から気分が悪いな」
この夢を、見るたびに自分は変われたか心配になる。
「まだ早いがそろそろ準備するか、今日は大事な日だしな」
起きると僕は、まず妹を起こしに行くがこれがまた厄介だ妹の楓はすごく朝に弱いから全然起きてくれない。
「楓早く起きろ!おーい起きろ!全然起きないな」
いつもの事だけど、全然起きない。仕方ないあの方法で起こすか。その方法というのは、楓の好きなアニメキャラクターの声真似をして起こすやり方だ。昔やったらすごく気に入ってらしけど、すごくやりたくない。
「あーあー良し、楓もう朝だぞ早く起きな」
楓の耳元で囁くとすぐに起きた。
「おはようございます。兄さん今日もありがとうございます」
「おはよう。この起こし方いい加減やめていいか」
「いいですけど、兄さんそしたら誰が朝食を作るんですか」
両親は海外に出張しているので、この家には僕と楓しか居ないし料理できるのは楓しかいない。僕は何でもできるようにしているが、料理だけはどしてもできなかった。
「そうでした、これからもよろしくお願いします」
「よろこんで!この後は日課のランニングですよね。朝食を作って待ってますね!」
「うん。行ってきます」
日課のランニングを、終わらせて朝食を済ませると次は勉強しながら筋トレをする。正直言ってこれが一番きつい何回吐いたことか。
「あーーーーアニメが見たいよーーー」
いかんまた弱音を吐いてしまった、クソこんなんじゃいけない!腕立て五十回プラスだ。
「やっと終わった…」
日課が終わるとすぐに、シャワーを浴びて制服に着替えるそして鏡の前でヘアアイロンをして何回も見直す。通りかかった楓にも見てもらった
「どうだ、俺変じゃないかな」
「いつもかっこいいですけど、そっちもいいですね!」
「そうか!」
「妹の前では僕でもいいですよ」
「いやそれだといつかぼろが出るから」
「わかりました。気を付けて行ってきてください!」
「行ってきます」
今日は高校の入学日で、そして勝負の日でもある。僕は訳あって陽キャにならないといけない。そのためにオタ活をやめて、一年間努力しここまで仕上げた後は素がでないように気お付けるだけだが、これが一番怖い。いままでいわゆるオタクだったのでオタク脳が離れない、もし素が出たら舌を嚙んで死のうと思う。
三十分ほど歩くと高校に着いた。登校中すごく見られている気がしたけど堂々と歩いた。
「あのー!そこのかっこいい新入生!」
「俺のことか…。」
高校デビューで成功した俺だが脳内はチー牛のまま 何時海月 @rukua0528
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