第2話 返事
「好きです。付き合ってください」
康平から告白された葵。突然のことだった。
葵は恋愛経験などなく、もちろん康平のことは嫌いでもない。しかし康平に対しても特別な好意などは抱いていなかった。付き合うなどは大人になってから。そう思っていた葵。ドラマや本の中でしか見たことのない世界。
葵の返事は、「わからない。康平のことは嫌いじゃないけれど、付き合うとかはまだわからない。すこし考えさせてほしい。」
これが突然告白された恋愛経験のない少女の照れながら、勇気を振り絞って言った返事だった。
すると康平は、「わかった。ごめんね、いきなりビックリしたよね。幸人のことが好きだと思っていたけど、思い切って伝えてみた。じゃあね。また明日。」
そう言って康平はさって行った。
葵は帰宅しいつものように夜ご飯を食べて、お風呂に入り、スマホを触っていた。
すると、一件のメールが来た。今日告白された康平からだった。
「今日はいきなりごめん。俺は葵のことが好きだった。返事はいつでもいいよ。」
葵は顔を赤くしながら、ベッドに飛び込んだ。葵は驚いた反面、初めての告白に嬉しかったのだ。次に日の放課後親友の橘優子に相談した。
葵「私ね、昨日告白されたんだ。」
優子「え!マジ!すごいじゃん!だれに?幸人?」
優子は、てっきり幼馴染の幸人だと思っていたのだ。
葵「ううん、違う。康平だよ。」
優子「そうなんだ。康平、葵のこと好きだったんだ!」
優子は驚きを隠せない。
優子「よかったね!付き合うの?」
葵は答えられなかった。
家に帰りいつものように、お風呂、食事を済ませた。
22時、葵は康平にメールをした。「明日の放課後三角公園来て。返事を考えたから。」葵は決断したのだ。
そして放課後、公園に向かう葵。
公園につくとそこには康平がいた。ベンチに座っていた。
顔を赤くしながら葵は近づいていく。
ベンチにつき康平の横に座る。
葵「さっそくなんだけど、この前の返事・・・。私は恋愛なんてしたことなくてよくわからない。でも凄くうれしかった。こんな私でよければ、ぜひお願いします。」
これが葵の返事だった。
康平も顔を赤めながら言う、「ほんとに!?うれしい!!ありがとう。これからよろしくね!」
二人は照れながら別方向へ帰った。
葵は嬉しさのあまり告白を受けてしまったのだ。ここから幸人と葵の人生は変わっていく。
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