この世界をもっと知りたい、とにかく続きを……!!
- ★★★ Excellent!!!
灼けつく太陽に照らされ、ただ大岩だけが日陰をつくる赤茶けた荒野を旅するティーゼルと「死に損ない」と呼ばれる若者。彼らがならずものと対峙するところからはじまり、読者としては状況が読めないまま、物語に引きずり込まれていきます。
個人的に物語の「現在」に魔法や不思議なものが失われていても、その遥かな昔に神話の時代があった、というのがめちゃくちゃ好きで、その部分が明らかになっていく終盤にかけてはわくわくして毎日の更新が本当に楽しみでした。
だってその世界の歴史や登場人物の過去は、作者さんの頭の中にしかない——インターネットで検索しても、文献を漁っても、あの国の成り立ちやあの人のその後はわからない。だからこそ、物語の続きを待ちわびてしまう。それほど魅力に満ちた世界と人々です。
実は別シリーズのスピンオフ的な作品ですが、まずはこちらの物語を読めば本編を読みたくなること間違いなし。特にファンタジー好きな方にはこのお休み中に一気読みをおすすめします。