140字で紡ぐ幸の物語【切なさ編】

井上 幸

第1話 苦い珈琲

にがみの強い珈琲コーヒーに、君の笑顔を思い出す。


「そんなの飲む人の気が知れない」


一口分けたその表情かおが、とってもとても可愛くて。

お砂糖2匙ふたさじ。ミルクも多め。

やっぱりこれだと飲む君に、子供舌こどもじただとからかった。


素直に可愛い、好きだと告げられず。

君は僕の思い出に生きている。

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